兵庫県保険医協会

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第81回評議員会での理事長あいさつ

2012.06.15

兵庫県保険医協会第81回評議員会 2012年5月20日 於.兵庫県保険医協会会議室

一人ひとりが行動起こそう
兵庫県保険医協会理事長 池内 春樹

 本日、一番うれしいことは協会の会員数が7千人を突破したこと。先生方の声かけによるおかげだ。いっそう入会のお声かけをお願いしたい。

 今日は長年心待ちにしていた益川敏英先生のお話がお聞きできる。素粒子の世界と宇宙に思いをはせたい。

 さて、今回の診療報酬改定について、OECD並みの医療費にするとの民主党のマニフェストを実現するためのわたしたちの闘いはまだまだ終わっていない。

 フランスの大統領選挙では、緊縮財政を優先し大企業・富裕層への減税による景気刺激策を訴えたサルコジ大統領を、大企業や富裕層への増税による雇用拡大を訴えたオランド候補が打ち破った。保守長期政権から社会党大統領への交代だ。「国民の生活が第一」を訴えた民主党は、鳩山・菅政権が早々と潰され、今は小泉政権のように米国べったりの野田政権になっている。

 大企業と富裕層のための「税と社会保障の一体改革」を弱者のための一体改革にし、米国独り勝ちのTPP参加よりも日中韓の経済協力関係を深め、消費税増税よりも大企業・富裕層への増税や企業の役割とは何かを問い直そう。

 復帰後40年になる沖縄に思いをいたし、日米安保を問い直し、いまだに収束すらできない福島原発事故を総括し、がれきの処置もままならない東日本大震災の支援を続けよう。

 兵庫県の民生費と教育費の予算割合は、大阪府と並んで全国最低だ。県立病院や県立高校、保健所の統廃合が進み、大阪市では西成区で生活保護の切り捨てを特区と称して実行しようとしている。全国に波及するのが心配だ。

 県立こども病院のポートアイランド移転も正念場だ。来年は県知事選挙の年。「県民の健康と安全な生活の場を保全する」知事を今度こそ出現させよう。

 少子高齢の今こそ、全ての人々にやさしい、緑あふれるふるさと日本をどう作っていくのか、みんなで大いに議論し、一人ひとりが行動を起こそう。われわれの武器は署名と投票権だ。その考えの基礎となるのは世界一すばらしい日本国憲法だ。協力をお願いしたい。

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