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阪神・淡路大震災から18年- 東日本へ経験つなぐ 人間の復興をめざそう
2013.01.25
阪神・淡路大震災から18年の歳月が流れました。あらためて犠牲者の皆さまのご冥福をお祈りいたします。
運動体である兵庫県保険医協会は、いろいろな団体と協力して、被災された方々の医療支援、義援金、窓口負担の減免、被災した医療機関の再建などに努めました。
私たちの努力によって被災者生活再建支援法ができ、個人財産補償はしないとした政府の方針に風穴をあけ、その後の地震に適用されました。 私たちが阪神・淡路大震災の記憶を風化させることなく語り続けている中で、1年10カ月前に東日本大震災が発生しました。兵庫協会は保団連とともに、ただちに医療支援、義援金支援を行うとともに、阪神・淡路大震災の経験をもとに患者さんの窓口負担の減免、被災した医療機関再建支援を厚労省に要請しました。現在も「ほっと一息プロジェクト」や仮設住宅でのコンサートなど、支援を続けています。
直下型の阪神・淡路大震災と違い、東日本大震災は津波の被害が大きく、東京電力福島第一原子力発電所の事故という困難を伴いました。東日本大震災の犠牲者の皆さまのご冥福をお祈りするとともに、今なお仮設住宅などに避難されている皆さまの支援を兵庫協会は続けてまいります。
私たちは、「創造的復興」に名を借りたハコモノ復興ではなく、真に人間の復興をめざしています。阪神・淡路大震災の借り上げ復興住宅からの被災者の追い出し問題について、粘り強く県当局と交渉し、ついに年齢や障害という制限はあるものの住み続けることを認めさせました。
次は東南海、南海大震災で、津波の被害や孤立化が想定される県立こども病院の、須磨の高台からポートアイランドへの移転阻止です。皆さまのご協力をお願いいたします。
東南海・南海大震災はわたしたちが生きている間に起こるかもしれません。阪神・淡路大震災や東日本大震災の経験を語り継いで、新たな大震災に備えましょう。