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2019年 新年のごあいさつ
2019.01.05
皆さま、新年明けましておめでとうございます。
昨年中は協会の活動にご理解、ご協力いただきありがとうございます。特に「みんなでストップ!患者負担増」署名に際しましては、多くのご賛同をいただき感謝しております。
「患者負担増反対」は、私たちの考え方の基本で、活動の柱でもあり、この主張を後退させることはありません。本年も続けて取り組みますので、さらに多くのご署名をお願いいたします。
さて本年4月には統一地方選挙、7月には参議院選挙、10月には消費税増税が予定されています。地域医療構想や地域医療計画はもちろん、医師法・医療法改正、医療費助成、介護保険事業、自治体病院の統廃合や繰入金、国保の都道府県単位化などにより、地方自治体の医療・社会保障に対する施策が、地域住民の暮らしと健康に大きな影響を及ぼします。効率化に名を借りた費用抑制一辺倒であってはなりません。国政選挙はもちろん、地方選挙においても医療や介護、子育てといった社会保障に高い見識を持った議員を選出することが重要です。
また、経済で深く結びついた米中2大大国が新冷戦に入り、世界経済の縮小が懸念される中での消費税増税は、台風が来そうな時に窓を開けておくようなものです。低所得者を中心に消費が落ち込み、日本経済にとって失われた20年の再現が危惧されます。
世代に関係なく、すべての国民が望むのは「医療・介護・年金・子育て」といった目の前の生活に直結する社会保障の充実による将来不安の払拭です。すべての国民がお金の心配なく、健康で長生きできるような社会こそ、経済発展の基盤でもあります。
今年の干支である猪は、突進力が強い反面、犬と同じくらい鼻が敏感で、慎重な性質だとのことです。元号が変わっても日々の生活が変わるわけではありませんが、猛進のきっかけにできればと思います。
6月には協会設立50周年を迎えます。本年も執行部、事務局員一丸となって協会の発展、国民医療の充実に努力する所存ですので、一層のご協力、ご指導のほどをお願い申し上げます。