スウェーデンでは、ある銀行のフェイスブックに3人の預金者が質問したところ、1年足らずで銀行側が核兵器製造関連には資金を出さない方針を明記しました。個人が金融業界に影響を与え、それが核兵器廃絶へとつながっていきます。
ぜひ、みなさんも預金口座がある銀行などに対し、窓口でも、電話でも、メールでも、SNSでもよいので、核兵器製造関連企業に融資していないかどうか、融資しないという明確な方針があるかどうかを尋ねてみてください。
質問の内容などについては調査用書式・申し入れ書式・金融機関の一覧をご利用ください。
また、取り組みを行われた方や団体はぜひ、その内容をご連絡ください。このウェブサイトで紹介するとともに、マスコミにも情報をリリースします。
取り組み報告
- 大樹生命保険㈱ 某支店
- ㈱三井住友銀行 某支店
- ㈱みずほ銀行 和歌山支店
①実際に銀行に行って話をする
【使える資料】
1 口座をお持ちの銀行に行き、担当者に繋いでもらおう
案内係の方になどに目的を話せば、支店長などが対応してくれます。
“Don’t Bank on the Bomb”というキャンペーンをご存知ですか?核兵器製造企業に融資を行わせないという取り組みで、世界中で広がっています。そこで今日は貴行の投資方針についてうかがいに来ました。どなたかお分かりになる方はいますか?
2 担当者にキャンペーンのことを知ってもらおう
まずは担当者に“Don’t Bank on the Bomb”のことを知ってもらうことが大切です。銀行で働く方一人でも多くに“Don’t Bank on the Bomb”を知ってもらえば、ゆくゆくは銀行業界や金融業界での常識となっていきます。
“Don’t Bank on the Bomb”というキャンペーンをご存知ですか?
すみません。はじめて知りました。
こうしたキャンペーンについてどう思いますか?
銀行としての正式な回答は私ではできません。
それはもちろんそうだと思います。個人的な感想でもよいので教えてください。
…
3 銀行としてこの取り組みに賛同するよう訴えよう
ぜひ、銀行として核兵器製造企業への投資を行わない方針を確立するように求めてください。今、銀行業界でもSDGs(持続可能な開発目標)やESG投資(環境・社会・ガバナンスを考慮した投資)などが非常に注目されています。SDGsは「全ての人に健康と福祉を」「平和と公平を全ての人に」という目標が掲げられています。当然、核兵器は人々の健康を害し死に到らせるものですし、平和な世界とも相容れません。ですから、こうした銀行が既に取り組んでいる目標や投資方針の一環として、核兵器製造企業への投資を行わない方針も確立するよう求めましょう。
当然、即答はされませんが、きちんと上司や本店に意見を届けてもらうようにしましょう。各支店から多くのお客さんがこの問題に関心を持っているという報告が上がれば、おのずと銀行として対応を考えるようになります。
ありがとうございます。ぜひ、貴行にもこのキャンペーンに賛同いただきたいと思います。国内でも既にりそな銀行や肥後銀行、鹿児島銀行では、核兵器製造企業への投資を行わない方針を確立し、公開しています。ぜひ、銀行として検討してください。よろしくお願いします。
わかりました。お話は上に伝えます。
②自分の手紙を添えて、自分が取引している金融機関に質問状を送る
【使える資料】
- りそな銀行「社会的責任投融資に向けた取り組み」
- ピースボート「世界325の金融機関が81兆円を核兵器製造企業に提供。日本からは8銀行等―ICAN2019年版レポート」
- 反核医師の会「公開質問状」
- 金融庁「登録金融機関登録一覧」
1 “Don’t Bank on the Bomb”というキャンペーンについて自分の思いを手紙にしてください。
私たちが作成した「公開質問状」の添書は非常に事務的ですので、それを使わず、ぜひ自分の預金などが核兵器製造に使われるのは嫌だという意志をはっきりと伝えるとともに、核廃絶への思いをご自身の言葉でしたためてください。
2 私たちが作成した「公開質問状」をそのまま、またはご自身でアレンジして、取引のある銀行などに持参したり、郵送したりしてください。
「公開質問状」を同封しますが、ご自身で銀行に聞きたいことなど追加したり、個人的な質問状にしたり様々なアレンジをしてください。
3 この取り組みは郵送以外にもE-mailでもSNSでもご参加いただけます。
いちいち手紙を書き、郵送するのは面倒だという方は、手軽にE-mailや銀行のSNSなどで質問を行うこともできます。