2010年7月25日(1629号) ピックアップニュース
加古川医療センター見学会 病診連携の向上めざす
千原院長から病院の説明を受ける参加者
加古川・高砂支部は、7月15日、昨年11月に新たにオープンした県立加古川医療センター(旧県立加古川病院)見学会を開催。医師、歯科医師、看護師ら21人が参加した。
見学会では、院長の千原和夫先生より新病院の概要説明を受けた後、ICUやHCUの救命病棟、CTやIVR―CT、手術室などを視察した。また、緩和ケア病室は全室個室でプライバシーに配慮されており、各病室より屋上庭園に直接出入りができるよう工夫されている。
参加者からは「地域医療の安定供給体制を確保するためには、病診連携はもちろん地域の病院との病病連携が重要と考えるが、新病院ではどのような構想を持っているのか」などの意見が出された。
加古川医療センターは、(1)東・北播磨地域における3次救急医療、(2)生活習慣病医療、(3)緩和ケア医療、(4)感染症医療、(5)神経難病医療の五つを新たな政策医療として提供している。
なかでも東・北播磨圏域で救命救急センターが初めて設置されたことにより、これまで重篤な救急患者は神戸などに搬送されていたが、より身近な医療機関での迅速な対応が可能となっている。
同院はまた、かかりつけ医との病診連携、近隣の専門病院との病病連携を積極的に進め、日本有数のバーチャルメディカルセンターとして、成人に対する高度専門医療を総合的に提供することを目標としている。