2010年10月15日(1636号) ピックアップニュース
患者署名「私の場合」(2)
スタッフと患者さんのお力で
灘区 岡本 好司(写真中央)
診察が終わった後に、一人ひとりの患者さんに署名用紙を渡し、協力をお願いしています。「払うお金を安くしてほしいという運動だから」と声をかけると、「ほんならやるわ!」と引き受けてくださいます。
署名グッズのポケットティッシュを診察室に用意して、署名してくださったお方にティッシュを差し上げると、とても喜ばれます。
私ひとりでは、なかなか患者さん全員から集められませんが、署名がまだの方には、看護師の大塚琴枝さん(写真左)と受付スタッフの宮地輝子さん(同右)が声をかけてくれます。
患者さんが手伝ってくださることもあるんです。三宮でクロロフィル美顔教室の先生をされている患者さんは、「お客さんに配ります」とハガキ署名をたくさん持ち帰り、集めてくださっています。
スタッフ、患者さんのお力のおかげで、ありがたいことだと思います。
「保険料+3割」で保険と呼べるのか
朝来市 坂本 健一
私は、経済的理由で払えない人は別として、1割程度の窓口負担は必要だと考えます。患者さんに、医療にはお金がかかることを知ってもらえ、また医療機関側にとっても、窓口で負担してもらうので、患者さんとの合意の上で診療を行う努力が医療費という視点からも求められるためです。
しかし、一生懸命働いても十分なお金が得にくい現在、3割も負担させるのは気の毒です。保険料も毎月払っているのに、これで「保険」と呼べますか。
すぐに目につき気軽に書いてもらえるよう、待合室のテーブルに置いているだけの署名用紙ですが、たくさん集まります。患者さんも3割は高すぎると感じているからでしょう。
「署名は意味がないのでは」と考える方も多いと思いますが、何もしなければ自分たちの思いは政治に反映されません。医院で患者さんから署名を集める--私が今できることは、これしかないのです。