2010年10月25日(1637号) ピックアップニュース
自主記帳講座 3週連続開催で42人が参加 経営状況、自ら把握
協会は9月8日、15日、29日の3日間、医院経営研究会第304回例会として「節税と経営状態把握のための自主記帳講座」を開催。医師、歯科医師、スタッフらのべ42人が参加し、医院での自主記帳の方法を熱心に学んだ。
「自主記帳講座」は、これまで記帳の経験がない、または我流で記帳してきた方などを主な対象として、自主記帳の入門を学ぶ。「税理士任せにするのではなく自ら経営状態を把握するため、自主記帳のノウハウを教えてほしい」「措置法を使っているので自分で記帳してみたい」「税理士の顧問契約料を節約したい」など、協会に寄せられてきた会員の声に応えた。
参加者からは「非常に分かりやすい説明で、資料の現金出納帳や集計表も見やすかった。今後活用したい」「細かい記載の方法が分からず自分本位の理解になっていた。正確なことが分かり良かった」などの感想が寄せられ好評を得た。
自主記帳に大きなメリット
副理事長・税務経営部長 吉岡 正雄
9月の水曜日午後の3回シリーズで、「自主記帳講座」が開催され、たくさんの先生方・ご家族が参加されました。パソコンを使わないで、紙と鉛筆だけで「損益計算書」や「貸借対照表」までの会計処理が可能になるシリーズでした。
協会税務講師団の松田正廣先生の手作りの資料を使っての、非常に分かりやすいお話でした。出席された先生方の評判も上々で、本来難しい経理処理についての、松田先生ならではの分かりやすい語り口に多くの賞賛が寄せられました。
第1回は、資料の整理や保存が重要なところや、各種の「勘定項目」などのお話がありました。第2回は、「減価償却」や「棚卸」などの概念と実際の取り扱い方法を懇切丁寧に教えていただきました。最終回では、「損益計算書」は簡単に作れることが分かりましたが、「貸借対照表」は若干難しいことも分かりました。
自主記帳をされますと、税理士顧問料などの経費削減以外にも、多くのメリットがあります。ご自分の医院の経営状況が数字で確認できますし、他医院との比較も可能になります。経年での経営比較もぐっとリアルなものになるでしょう。また、税制への関心も高まり、「顧問税理士への丸投げ」では見えてこない、いろいろなことに驚かされると思います。
これからも、医院経営の改善に直接つながる「自主記帳講座」を開催していきますので、多くの先生方のご参加をお願いします。