2010年11月15日(1639号) ピックアップニュース
NHK「おはよう関西」が受診抑制実態調査を報道
インタビューに応える西原理事
協会が実施した「受診抑制実態調査」の内容が、11月1日のNHK番組「おはよう関西」で5分半にわたって放送された。
7,8月に実施した同調査で、回答のあった839の医療機関のうち37%で受診抑制が起きていたと報道。NHKは調査内容のうち、手書きの自由意見欄も丁寧に映像で紹介し、「多くは糖尿病や高血圧など長期的な治療を必要とする患者で、中にはガンやC型肝炎の患者もいた」「(受診抑制は)働く人のなかで広がる傾向にある」と説明した。
西原理事が取材対応
実際の診療現場を取材したいとのNHKの要請に、尼崎市の西原弘道理事が対応、3時間にわたる取材を受けた。番組では西原クリニックの患者の声や「お金が払えないために医療機関にかかれない患者が増えている」との西原理事の発言を紹介。さらに「病人にはなれても患者になれない。国民皆保険という制度の中身がなくなってきている」との協会事務局のコメントとともに、アナウンサーが「経済的事情で受診できない状況に追い込まれるという、深刻な実態がある」とまとめている。
協会は放送ビデオを受診抑制実態の訴えに活用することにしている。
同調査結果は読売、朝日、毎日、神戸、赤旗の5紙でも掲載された。