パーソナリティーの寺谷氏(中央)を囲み
ラジオ出演への意気込みを見せる出演者ら
署名1万7千筆超 患者・市民とともに
患者の経済状況がますます悪化するなか、保団連・協会が実施した「受診抑制実態調査」で、経済的理由による受診抑制が、約4割の医療機関で起こっていることが明らかになった。調査結果は新聞・テレビなど多くのマスコミでも取り上げられた。
窓口負担の軽減・後期高齢者医療制度即時廃止などを求める署名は、会員医療機関、友好団体、街頭宣伝などで取り組まれ、1万7千筆を集めた。
また、1~3月・10~12月には、ラジオ関西番組に協会役員らが出演し、医療問題をわかりやすく解説。リスナーから好評を得た。
正会員3割分の署名を住江保団連会長に託す
(11月18日、国会内)
保険業法再改正が実現 11回の国会要請重ねる
政権交代直後から11回にわたり協会役員が国会へ足を運び、地元国会議員などに要請。会員・患者署名を提出し、自主共済適用除外、窓口負担軽減、後期高齢者医療制度即時廃止などの実現を粘り強く訴えた。
11月12日には、「休業保障制度」継続運営につながる保険業法再改正法案が衆院・参院ともに全会一致で可決・成立し、6年越しの運動が実った。
歯科の重要性を訴えた街頭宣伝
(10月23日、神戸元町)
「保険でより良い歯科医療」 意見書採択 市町の過半数に
協会などでつくる「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会は、街頭宣伝や市民学習会を重ね、全身の健康における歯科医療の重要性や、保険でより良い歯科の実現の必要性を訴え、市民との対話を行った。
保険でより良い歯科医療の実現を求める請願は、新たに6市1町で採択され、採択議会は22市町となり、県下の過半数に達した。
会場いっぱいの改定研究会
診療報酬改定 “ゼロ”に怒りの声
「先進国並みの医療費引き上げ」を公約に掲げた民主党政権下で、初の診療報酬改定が実施された。
医療崩壊の改善に期待が集まったが、プラス0・03%という事実上の〝ゼロ〟改定に。内容も診療所の再診料引き下げ、明細書発行の義務化など、開業医にさらなる負担を強いるもので、3月に県下各地で協会が開催した新点数研究会などでは、失望と怒りの声が相次いだ。
協会作成のポスター
子ども医療費無料化広がる
西宮市や福崎町で子ども医療費が通院・入院とも中学3年まで無料となるなど、市町独自の助成制度の拡充が進んでいる。県下41市町のうち、子ども医療費を無料化している市町は約9割に上る。「こども署名」や秋の自治体キャラバンなど、地道に各市町へ働きかけてきた活動が結実している。
指導強化で相談が急増
08年10月から指導・監査等の業務が近畿厚生局へ移管されたことに伴い、指導・監査等の強化が進んでいる。新規個別指導で持参するカルテなどの対象患者通知が指導前日となるなどの問題に対し、協会は改善を要望し一部で実現。審査・指導相談に対する協会の的確なアドバイスが会員の好評を得た。
レセプションであいさつする近畿の参加者
(9月18日、奈良市内)
反核のつどいin奈良 核廃絶実現求める
ニューヨークで開催されたNPT(核不拡散条約)再検討会議で、核廃絶を目ざす合意文書が採択されるなど、核廃絶の機運が高まっている。9月に奈良で開催された反核医師・歯科医師のつどいに協会から会員ら25人が参加した。全国の医師・歯科医師とともに核廃絶実現、核兵器禁止条約締結に向けて運動を強めていくことを確認した。