2011年2月05日(1645号) ピックアップニュース
燭心
予想以上に今年の冬は寒さが厳しい。久しぶりに霜柱というものにお目にかかった。冷蔵庫のなかった子どもの頃を思い出す▼芋や根菜類、さらには白菜などを台所近くの庭に穴を掘りそこに貯蔵していた。用事を言いつけられ霜柱の立つ中、覆土を取り除きそれらを掘り出した。冷蔵庫があっても物を腐らせる時代と違い、食べ物をとても大切にしていた▼もう一つ寒さに拍車をかけているのがこのお国の政治状況。迷走に次ぐ迷走、誰が見ても使い物にならない政府与党。寒い冷蔵庫の中の干からびた大根の切れ端以下だ。内閣改造にいたっては消費税増税のためか、打倒民主党を唱えていた議員を入閣させた。選ぶ方も承諾する方も腐りかかっている。この面々に私たちの税金で政党助成金など論外である▼約束を守りましょう。人の物をとってはいけません。おまわりさんに言いつけますよ-小学生、幼稚園児のレベル。このことに関して説明が必要か。このお国には立派な憲法というものがある。為政者の暴走を防ぐための法律。その99条には為政者および公務員はこれを守れと記してある▼ひょっとして憲法が103条もあり、この終わりのほうにあるから時の為政者は最後まで読み切っていないのかも。思い切って短くする手もある。以前、『橋のない川』の著者、住井すゑ氏が提案していた2条国憲法というものを思い出した。(1)嘘をつくな(2)人を殺すな-このくらい簡素にすれば暗記も簡単、守れる?(無)