兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2011年9月15日(1665号) ピックアップニュース

保団連 病院・有床診セミナー

 保団連は8月20日、21日に大阪府保険医協同組合M&Dホールで、第29回病院・有床診療所セミナーを開催し、兵庫協会から8人が参加した。有床診療所分科会「有床診療所の未来を切り開こう」では、高森信岳兵庫協会理事が有床診療所開設の経験を話題提供した。参加記を紹介する。

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全国から84人が参加した
参加記(1)
病院の適時調査への対応強化を

明石市  吉岡  巌

 小生は21日のみ参加し、極めて有意義であったのでご報告する。
 全体会議「東日本大震災の実態と教訓、今後への課題」では、震災直後からの保団連を中心とした救援活動と厚労省等に対する行政交渉について報告された。
 今後、医師団体に期待される仕事は、食品の放射能調査や長期間にわたる健診事業であると提起された。
 病院分科会では「病院の適時調査の対応のポイント」について、大阪協会・京都協会から事前相談事例等を含めた報告があった。
 近畿厚生局が、病院の届出医療に対して届出要件等が守られているかを調査するために、数人で予告後に病院を訪問するのが「適時調査」だ。
 問題があれば、改善命令・自主返還・取り消し等の処置がなされるそうだ。
 2010年頃から「適時調査」は頻繁に行われ、ここ数年以内に全病院を一巡するとも言われている。
 兵庫協会では、これまでも会員病院からの「適時調査」の事前相談にも応じているが、今後は書類不備等で会員病院が不利益を受けないように、事前相談等に積極的に取り組んでいかねばと考えている。

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話題提供する高森先生
参加記(2)
有床診に関する貴重な情報源

たつの市  高森 信岳

 2年前に初めてセミナーに参加した。そのときは、有床診療所の運営を再開しようと考えていたが、実際に何床が許可されるか分からない状態であった。保団連病院有床診対策部長の安藤元博先生の発表を含めて、ずいぶん力づけられた。今年のフロアにも2年前に来られていた先生が多数参加されていた。
 実際に病床を立てて運営する立場になると、いろいろな違いを考えられるようになった。今回、有床診分科会で話題提供の機会をいただき、開設許可・使用許可が下りるまでに体験したいろいろなこと、疑問に思ったことを例示させていただいた。
 フロアにも、有床診療所を引き継いだものの、今後どのように運営しようかと情報を得るために参加された先生もおられた。有床診療所に関する情報源は、思ったほど多くない。
 このセミナーは、古くから有床診療所を運営され、未来にわたって継続していこうと考えておられる先生方がたくさん参加されている。それらの先生方の議論には、専門科の問題ではなく、普遍的な対応に応用される知見が多く含まれている。
 今回いただいた資料は、診療所に持ち帰り、スタッフの勉強用に活用させていただいている。

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