2011年11月15日(1671号) ピックアップニュース
燭心
第22回「核戦争に反対し、核兵器の廃絶を求める医師・医学者のつどいin埼玉-この世界に核兵器も原発もいらない」が、さいたま市浦和区で開かれた。会場の市民会館には、全国から400人近くの医師、医学生、市民が参集した▼女優の斉藤とも子さんが「父と暮らせば」を演じるにあたり被爆地広島を訪問し、被爆者と知り合い、今も被爆者に支えられながら交流が続いているとのお話を織り交ぜながら、詩を朗読された▼続いて記念シンポジウム「放射線被ばくと医の倫理」で、自らも被爆者である肥田舜太郎医師、日本原水爆被害者団体協議会事務局長の田中熙巳氏、被爆者裁判に長く関わってこられた弁護士の大久保賢一氏のお話があった。肥田先生は被爆当時何もできず申し訳ない、福島でも「原爆ぶらぶら病」が必ず出るだろう、内部被曝の問題は米国が軍事機密としたため研究が進んでいない、今こそ研究すべき問題だと話された▼続いて民主、公明、共産、社民、みんな各党国会議員が集い、NPT再検討会議や北東アジア非核地帯構想、国連情勢、福島原発問題について熱く語り合った。つどいに国会議員が参加されたのは初めてだが、党派を超えて反核に取り組んでおられる議員がおられる。地元選出国会議員への反核平和の訴えの重要性を再確認した▼懇親会では全国から参集した医学生が一人ひとり自己紹介し頼もしかった。来年はぜひ神戸大学や兵庫医大からも参加できるようにしよう。(水)