2011年11月25日(1672号) ピックアップニュース
院長署名に切実な声 高すぎる患者負担 軽減を
〝受診抑制を実感〟〝十分な診療報酬を〟
協会は、来年度予算編成や診療報酬・介護報酬同時改定を前に、会員の声を政府に届けるための院長署名をFAXで呼びかけ、11月22日現在で約700筆の署名が寄せられている。「私の一言」には、患者の受診抑制が増えているという内容が目立ち、窓口負担軽減・診療報酬改善を切実に求める声が多数寄せられている。まだ返送されていない先生は、急ぎファックスで送信いただきたい。
署名の内容は、患者窓口負担を大幅に軽減すること、新たな患者負担増計画を撤回すること、診療報酬を引き上げること、診療報酬に対する税制の存続・抜本的な改善をはかること、共通番号制の導入をやめることの5項目。
わたしの一言
〈寄せられた会員の声〉
・現在でも軽い症状のうちは我慢していて、悪化して受診する方が多く、受診抑制と思われるケースが目立ちます。困っています。
(灘区)
・高齢者の窓口負担を特に軽減してほしい。受診抑制になることを強く感じています。(明石市)
・受診のたび100円払わせるなんて全く理解できません。結局、窓口負担増は受診抑制→病状悪化でかえって医療費がかさむことになると思います。
(赤穂市)
・非常に多くの人々が窓口負担が高くて困っています。外科系の再診療点数が低すぎて材料費が捻出できず、救急に対応できません。医療への消費税はゼロ税率にしてください。
(姫路市)
・社会保障は国策の柱です。人命に関わる大切な問題ですので、医師のみならず看護師、介護士、リハの方などに、スキルに見合った十分な報酬をよろしくお願いします。
(北区)
・歯科医療従事者の立場から言えば、デンタルスタッフの社会的環境低下にはじまって患者への歯科医療低下へと負の悪循環が長年続く中、医療そのものが崩壊してきていると認識します。この悪循環を断ち切る体制づくりがすぐに必要かと望みます。
(中央区・歯科)