2012年2月05日(1677号) ピックアップニュース
燭心
一昨年から2年目の研修医が地域の開業医で地域医療について研修することになり、小生のような小さな診療所でも研修医を指導することになった。実地医療において、どこまで見学させ、何をどこまで実施させたらよいか不明なため、「研修医指導医のための教育ワークショップ」に参加した▼1泊2日の合宿で全国から集まった主に研修病院の先生方と8人のグループに分かれて、教育目標、教育方略(戦略)、指導医のあり方、教育評価、研修現場での問題点への対応について、タスクフォースの先生方の説明の後、主にKJ法や文殊カードを使って問題点を洗い出し、グループで討議を行い発表した▼私たちのグループは「社会が求める医師の基本的臨床能力」とのテーマで、ユニットの一般目標を「患者にとって最善の医療を行うために患者医師関係を築くための情報を収集しスキルを身につける」とした。行動目標は、想起し解釈し問題解決するための知識として6項目、患者に対する態度として3項目、技能として1項目を挙げ、それらを指導するための方略、研修医の評価としての形成的評価と総括的評価について学んだ▼医療安全についてのテーマを選んだグループの一般目標「ルート確保」は、どこまで見学させるか、何を実施させられるかで、参考になった。2年目の研修医が安全に静脈ルートの確保ができれば、採血や注射も安心して任せられる。教育は一番の勉強法だ。研修医にぜひ来てもらおう(水)