兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2013年3月05日(1712号) ピックアップニュース

三木市で地域医療懇 2日間で100人が参加 認知症治療 連携深めよう 多職種で経験を共有

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23日にはかかりつけ医、訪問看護師ら4人が話題提供を行い連携の在り方を検討

 多職種で連携し、地域の認知症治療を進めよう--。協会は2月23日・24日の2日にわたり第29回地域医療を考える懇談会を三木市内で開催(北播支部・地域医療部共催)。「認知症治療」をテーマとし、23日には医師・看護師ら4人が話題提供。24日には認知症治療に取り組む大村病院を見学した。それぞれ74人、28人が参加し、認知症患者への対応経験などを交流しあった。

 地域医療を考える懇談会は、各地の医療活動の経験を交流し、地域医療・保健・福祉のあり方やネットワークづくりを考えることを目的に、県下11支部を巡回して行っているもの。
 23日には、「北播磨地域における認知症治療の現状とこれから」をテーマに、林武志先生(はやし内科クリニック院長)、宮郫恵美氏(めぐみ訪問看護ステーション代表)、佐藤一彦先生(加東市民病院神経内科部長・兵庫県認知症疾患医療センター長)、亥下徳子氏(円融会第二サルビア荘看護職主任)が話題提供。

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大村病院・森村理事長がオレンジ手帳の活用例を紹介(24日)

 田渕光理事を座長に、かかりつけ医、訪問看護ステーション、認知症専門医、特別養護老人ホームのそれぞれの立場から、外来〜在宅〜施設に至る認知症高齢者の症例や職種間連携の在り方を検討した。
 佐藤先生は「北播磨地域では、昨年度当病院が医療センターの指定を受けた。地域の医療機関等との連携を緊密にしながら、今後の地域住民の高齢化への対応を強化、地域医療の水準向上をめざしたい」「暴力行為などBPSD(周辺症状)が強い患者への介入の判断基準は、第一が非薬物的対応=ケア。効果不十分の時に薬物療法を組み合わせるべき」などとした。
 同日には、移動理事会も開催した。
 24日の「大村病院施設見学会〜認知症治療病棟の実際」は、大村病院(精神科・神経科・445床)の認知症治療病棟内で生活機能訓練の現場を見学。認知症患者が作業療法士、精神保健福祉士などのサポートにより、運動機能の維持・向上や記憶の活性化を図るプログラムを実見した。
 また、同病院理事長の森村安史先生が特別講演し、病院の沿革のほか、認知症地域連携パス(オレンジ手帳)を用いた病診連携や施設間の情報共有の取り組みを紹介した。
 (次号に参加者の感想を掲載)
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