2013年5月25日(1719号) ピックアップニュース
国会行動 TPP参加中止 窓口負担軽減 署名を提出
<上>加藤(右)、鈴田(中央)両理事が佐野美博・内閣府大臣官房総務課調査役(左)にTPP署名を提出。<下>山下よしき参議院議員(右)に患者負担軽減などの署名を手渡した
〝皆保険守れ〟会員の声届ける
TPP交渉参加を政府が決定したことを受け、協会は連休明けの5月8日から「国民皆保険制度を崩壊させるTPP参加の中止を求める」緊急署名への協力を会員にFAXで呼びかけ、3日間で集まった294筆を内閣府に提出。あわせて、緊急署名一覧と寄せられた「私の一言」(左記参照)を県選出国会議員に届けた。午後には、「待合室から訴えます『皆保険をまもる政治を!』院内集会」が開かれ、全国から約120人が参加。兵庫協会から鈴田理事が発言し、TPP参加中止の緊急院長署名を紹介し「最後までTPP反対の声を上げていこう」と会場に訴えた。
歯科医師で協会会員の新原秀人衆議院議員(維新の会)が参加し、「国民皆保険は維持するべきだと、党内でも訴えてきた。また、物価上昇率2%が目標とされているが、物価が上がるなら、国に診療報酬を上げてもらわなければ困る。皆さまと一緒に訴えていきたい」と発言した。自民・民主・公明・共産・維新・未来・生活など各党国会議員が参加し、「国民皆保険を守ろう」と口々に訴えた。
患者負担軽減など3672筆
新原秀人衆院議員(右)に要請
提出したのは、患者窓口負担の大幅軽減を求める署名2489筆、保険でより良い歯科医療を求める署名512筆、原発ゼロを求める請願署名671筆。
山下議員との懇談では、加藤理事が「皆保険守ることが医療人の使命」とTPP参加中止を求める院長署名を紹介し、鈴田理事が「健康は口腔から。おいしく食べたいという患者さんの悩みを受けとめ、安心して歯科治療が受けられるようご支援をお願いしたい」と訴えた。
山下議員は「利益第一主義で、医療を市場にゆだねていいのか疑問を感じる。今後、消費税増税で負担が重くのしかかり、受診抑制に拍車がかかるだろう。許してはいけない」などと回答した。