2014年2月15日(1742号) ピックアップニュース
こども医療費助成 通院・入院とも 中3まで無料20市町に
自治体要請など運動実る
ポスター・パンフレット・クイズチラシでさらに広げよう!
■ 通院・入院とも中学3年まで無料の自治体(自治体によっては所得制限あり)
■ こども医療費助成はあるものの、「通院・入院とも中3まで無料」には至っていない自治体
こども医療費の無料化が県下の市町に広がっている。昨年7月時点で、「通院・入院とも中学3年生まで無料」を独自で実現している自治体が約半数にのぼる(図)。患者負担軽減を求める協会の請願署名運動や、県社会保障推進協議会と行ってきた自治体要請などの成果。協会は、パンフレットやクイズチラシなどを作成し、さらに無料化を広げようと呼びかけている。
県下各自治体は、県制度をベースに、助成対象者を広げるなど単独制度を上乗せ実施している。そのため助成内容は市町によって異っているのが実情。
しかし大きな方向としては、通院・入院とも「中3まで無料」の市町は、2011年では6市町だったものが、20市町と約半数の市町に拡大している。なかでも、明石市・小野市・たつの市・宍粟市・神河町・養父市・新温泉町では所得制限もない。
また、入院に限れば、「中3まで無料」は、39市町(95%)に広がっており、未実施は2市町(洲本市・播磨町)だけになっている。
県下のどこでも、子どもの医療費無料化を実現するためには、こうした市町の努力だけでなく、県の制度や国の健康保険制度で無料化を実施することが求められている。
協会は、こどもの医療費助成実施自治体を地図で示したポスターと全自治体の医療費助成を一覧にしたパンフレットを作成している。クイズチラシ第2シーズンのテーマも「子どもの医療費窓口負担は中3まで無料に」とした(下)。会員医療機関に1月末に、発送している。
患者・住民に運動の成果を知らせ、さらに多くの子どもたちが安心して医療を受けられるため、ポスターや冊子のご活用、クイズチラシへのご協力をお願いしたい。
ご注文は、協会事務局電話078-393−1807まで