2014年2月25日(1743号) ピックアップニュース
燭心
寒空の中、大阪御堂会館は千人を超える人々の熱気で満たされた。保団連近畿ブロックを中心に、民主医療機関連合会、社会保障推進協議会、難病連、年金者組合や患者さん、家族など「命を守れ」と近畿各地から総決起集会に集まった人々だ▼大阪協会の若手副理事長である安田雅章先生の基調講演後、神戸女学院大学の石川康宏教授が、ゼミナールの〝御堂会館分校〟を開き、社会保障を充実するため「日本にお金はあるのか」との模擬ゼミが寸劇形式で行われた。大企業の内部留保や1億円を超える高額の株式利益には課税を強化すべきとの結論だった。「TVばかり見て本を読まない」「自分の頭で考えなければならない」とユーモアを交え学生役とかけ合いながら、わかりやすく会場の聴衆に語りかけられた▼教授が、原発事故で帰還困難地区とされている浪江町を学生と訪問した話や、TPPの問題点にふれた時には、「特定秘密」だと秘密警察役が乱入。教授を連行しようとし、会場の「帰れ」コールに退場させられる一幕も。秘密保護法の危険性を会場全体で確認した▼各団体からの訴え後、集会アピールを満場の拍手で採択し、参加者全員で「暴走政治にストップを」と訴え、光る鳴子を打ち鳴らしながら御堂筋をパレードした▼4月24日には「命を守る」国会包囲行動が行われる。「憲法解釈は責任者の私の一存で決まる」と豪語する安倍首相の退陣を求め、皆で参加し大いにアピールしよう(水)