兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2014年4月25日(1749号) ピックアップニュース

燭心

 もうすぐ、ゴールデンウィーク。去年のゴールデンウィークに、韓国の済州島を訪ねた。ここは秦の始皇帝のために不老長寿の仙薬を求め使者・徐福が訪れたとされる。火山島で肥沃ではないので、李王朝は島流しの島にした。時の権力と相いれなかった両班(官僚)が流されたこの島では、男は本を読み女が働くと言われている▼済州島の家々の門は、三本の横木で閉じられている。横木が3本なら今は留守、2本なら子どもが留守番、1本の場合は「お入り下さい」のサイン。韓国ドラマ「チャングムの誓い」の主人公・チャングムが流され、同じくドラマ「馬医」の主人公の故郷でもある。島にある二つのホテルをつなぐ散歩道には「シュリの丘」がある。シュリという魚は、雌雄一緒でどちらかが死ぬと片方も死ぬという夫婦円満の象徴である▼今話題の韓国宮廷ドラマ「馬医」は、数奇な運命から馬医(馬の医師)となった主人公が幾多の試練の末、王様の主治医になる物語である。命あるものは鳥でも獣でも人間でも平等であるとのストーリーだ▼韓国と日本は百済の昔から、千字文(学習用の漢文)、仏教の伝来、朝鮮通信使と親しい間柄にある。日本地図を逆さまにみてみよう。昔は日本海が表舞台だった。朝鮮半島を日本の植民地にした不幸な歴史があるが一衣帯水の隣の国だ。馬医の主張「命はすべて平等である」との認識を日本と韓国が共有できる時、韓国は日本の一番大切な隣国の一つとなる(水)
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