2014年5月15日(1750号) ピックアップニュース
5.3神戸憲法集会 "憲法と民主主義守ろう" 内田樹氏が講演
内田氏(右上)の話に、1100人が
真剣に聞き入った
内田樹・神戸女学院大学名誉教授が「グローバル化と国民国家の危機」について講演。内田氏は冒頭、神戸市と市教育委員会が同集会への後援を拒否したことに触れ、公務員の憲法尊重・擁護義務を定めた憲法99条に違反すると指摘した。
日本国憲法について、GHQの占領下で作成され、「日本国民」が不在であったために本質的に脆弱であり、憲法を活かすため国民一人ひとりの具体的実践が必要と語った。
そして、政治が効率化を追い求め、株式会社化しているため、安倍内閣が集団的自衛権行使を解釈改憲で容認しようとするなど、トップダウン式に早急な政策決定がされようとしていると説明。これに対抗するため、国民一人ひとりが民主主義と憲法を守り、慎重に政策を判断することが大切と訴えた。
同実行委員会には協会も協力し、協会からは池内春樹理事長、武村義人、川西敏雄両副理事長、藤末衛、松岡泰夫、住友直幹各評議員が参加した。