2014年6月15日（1753号） ピックアップニュース
燭心
安倍暴走政権が爆発か、すべての政治課題を俎上に載せ大混乱。憲法も支配できると錯覚した英雄・独裁者気取り、小選挙区制度発足20年、党公認と資金のため異論を唱えることができなくなった自民党議員。党内論議は硬直化しているという▼先日の衆院予算委員会、解釈改憲ではなく憲法無視・九条無視の論理の展開。米国とだけでなく、自衛隊をホルムズ海峡へ派遣して、米国以外の国を守る考えにも踏み込んだ。この答弁、朝日新聞の社説でも"夏までの閣議決定は不可能"で、"最小限度の歯止めはない"ことが明らかとなったと▼新聞をどれだけの人が読んで、この状況を知っているか。テレビでは今国会の審議状況、身の回りの政治のことなどは、ほとんど報道しない。芸能人のスキャンダル、残虐な殺人事件、せいぜい遠い外国の紛争事くらいか。大飯原発差し止め、厚木基地の夜間飛行訓練差し止め判決もほとんど雑音によってかき消された▼NHKの幹部の状況から察して、報道機関にかなりの政治的介入があると見る。極めつけはテレビのニュース速報。地震？ 大事故？ と思い画面を見た、むむ何事か。"高円宮家と出雲大社の禰宜とのご婚約"各局のニュースキャスターも満面の笑顔で天照大神由来の神話の世界を語りだす▼娯楽を否定するつもりはない。しかし年々低下する選挙の投票率、これはこのような手練手管により作り出され、そして暴走怪物の出現となる。要注意ですぞ。（無）
