2014年11月15日(1767号) ピックアップニュース
保団連歯科全国交流会 歯科医療費の総枠拡大を
多岐にわたるテーマで活発な討論
全国から161人が歯科の課題を議論
交流会では、歯科医療改善、医科・歯科連携、次期診療報酬改定、社保・審査・監査対策など、多岐にわたる課題について討論が交わされた。
特に、歯科技工問題をテーマに活発な意見が交わされ、低賃金長時間労働で若い歯科技工士の離職率が8割に上り、歯科技工の担い手がいなくなる深刻な現状をいかに改善するか、保険診療の補綴を守る運動の重要性が確認された。
決議では、社会保障制度改革推進法・消費税増税・TPP参加などによる社会保障制度の崩壊阻止、窓口負担の大幅軽減、保険範囲の拡大、混合診療阻止、歯科の医療費総枠拡大を国に求めることが採択された。
「保険で良い歯科医療を」全国連絡会総会
兵庫から歯科技工問題改善の提言
発言する雨松氏
この間の活動を交流するとともに、今後2年間の活動方針を確認。代表世話人に兵庫連絡会から雨松氏が新任され、世話人に吉岡先生が再任された。
討論では、雨松氏が歯科技工士として、10月8日に国会で開催した「歯科技工問題を考える懇談会」と厚労省要請について発言。兵庫連絡会が作成し、厚労省への要請項目として出された、歯科技工士・所の待遇改善のための緊急要望「保険でより良い歯科技工を〜日本の入れ歯を守ろう〜」を全国連絡会の提言として採用するよう提案した。