兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2015年2月05日(1773号) ピックアップニュース

文化部 新春保険医寄席 "初笑い"で良い年に

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お楽しみ抽選会では当選者が感想や今年の抱負を語った

 文化部は1月10日、協会会議室で「初笑い 新春保険医寄席」を開催。演者に笑福亭竹林師匠(写真右)、笑福亭純瓶師匠(写真中央)を招き、落語会とお楽しみ抽選会を行い、73人が参加。古典落語に大いに笑い、初笑いにふさわしい会となった。
感想文 生の落語で"初笑い"
 新春保険医寄席を開催させていただいた。
 緋毛氈(ひもうせん)を敷いた高座のしつらえは、両師匠の監修のもと、本格的で華やかなもの。会場はお正月らしく着物の方も。二番太鼓が流れ、胸の鼓動も最高潮に。
 いよいよ「六代目笑福亭松鶴」に入門され35年の笑福亭竹林師匠の登場だ。出囃子(落語家が高座に上がる際にかける音楽)は「やぎさんゆうびん」。
 演目は、落語ファンならずとも一度は耳にしたことがある「時うどん」だ。関東では「時そば」。知恵の働く兄貴分と少し足りない弟分が、屋台の立ち食いうどんを見つけ、兄貴分がほとんど食べ、代金を払う際に「一・二...七・八、今何時や」うどん屋が「九つです」というと「十・十一...十六」。一文得をした。弟分はこのからくりをやりたくてたまらない。明るいうちにうどん屋に行き、代金を払う際に「...七・八」今何時やと聞いて「四つです」「五・六...」というオチで終わる。会場の皆さん大笑い!
 お茶子さんが本格的な見台と膝隠しを片づけ、メクリ(芸人の名を書いたもの。『名ビラ』とも)を返す。次の演者は笑福亭鶴瓶師匠の三番弟子、笑福亭純瓶師匠。出囃子は「梅ヶ枝」。医療落語もよくされるとか。
 演目は「犬の目」だ。ある男が両目を患い、眼医者に行く。診てもらうと大分悪い。医者は目玉を一度くりぬいて薬液に漬け、日陰で干した後、もう一度入れ直そうとした。日陰に置いていた目がなくなったと助手。犬が食べてしまっていた。その犬の目を、代わりに男に入れる。後日、男の経過を聞くと前より良くなったと。ただし小便する時、片方の足が上がる、ということでサゲになった。大変おもしろく、またありえない話だが、臓器移植の話でもあり、考えさせられた。
 三席目に竹林師匠の小噺があり、その後、お楽しみ抽選会が行われた。竹林師匠から、5本指靴下5セット、繁昌亭のカレンダー5本。当たった方、おめでとうございます。
 懇親会では、めったに聞けない落語家さんたちの裏話で、テンションが上がったことは言うまでもない。
 この企画催行にあたり、担当事務局にひとかたならず協力をいただいたことに大変感謝いたします。
【三田市・歯科 福田 俊明】
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