2015年2月15日(1774号) ピックアップニュース
2014年空気の汚れ全県調査 結果 43号線沿いでNO2基準超
図 協会医療機関の調査結果
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調査は、県下の大気汚染状況を把握するために協会や県内の公害・環境団体が実行委員会をつくり、91年から毎年実施しているもの。県内各地から1700超の調査サンプルが集まり、協会でも過去最高の97医療機関から205個のサンプル協力を得ている(図)。
主要道路周辺を除き、全般的には計測値の低下が見られた。自動車排出ガス規制やディーゼル車の通行規制などが一定の効果を表わしていると考えられる。同時に、当日の天候が曇りでにわか雨を伴い、測定値が低く出やすかったことも影響していると考えられる。
ただし、国道43号線沿いをはじめ主要道路沿いや歩道橋上では、依然として環境基準(40〜60ppb)を超えている箇所が多数見られる。小児ぜんそくは、30ppb以上の濃度で増加するとされており、さらなる対策が求められる。
同実行委員会は大気汚染の改善に向け、交通量規制や環境基準の見直し、神鋼石炭火力発電所の新増設の反対、ばい煙の排出規制や環境汚染物質データの情報公開などを国や県に引き続き求めていく。協会も環境・公害対策部会を中心に協力していく。
※詳細な結果は、実行委員会が報告書(1部1000円)を作成している。ご注文は、電話078-393−1807小西まで