2015年3月15日(1777号) ピックアップニュース
燭心
〝待合室であいましょう〟なんとも愛らしいタイトル、月刊保団連1月号の特集である。すぐに連想するのが往年の名歌手フランク永井のヒット曲〝有楽町で逢いましょう〟1957年だ。当時は有楽町そごうのコマーシャルソングとしても使われた。地方の人々は訪れたことのない有楽町、銀座に思いをはせ、憧れで胸を膨らませていたのであろう▼待合室は、私たちと地域患者さんとの交流の場、笑いあり、涙あり、さまざまな人生がそこに見られる。次々と押し寄せる安倍暴走政権の政策、私たちは困難を抱えている人たちと待合室で対話し、地道に世論作りに取り組んでいく。この「待合室キャンペーン」、発想は関西発である▼もう一つ連想するのは〝夢で逢いましょう〟これは日本放送協会(NHK)のバラエティー番組、1961年に始まった。テーマソングは坂本スミ子が歌い、中村八大作曲の〝上を向いて歩こう〟もある。テレビが普及したのは現天皇の結婚、東京オリンピックあたり。自由闊達、真剣に番組制作に取り組んだそうだ▼昨今テレビ番組に政治が介入し、昨年の総選挙から各局に変化が出てきたとTBSのキャスターが指摘する。安倍政権になりNHK会長や委員の暴言が問題になってきた。マスメディアを操作して政治統制をかける手法、ヒットラーや大日本帝国時代に逆戻りだ。さて継続して医療・介護を守る取り組み。多くの人と対話し世論作り、署名〝待合室であいましょう〟(無)