兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2015年3月15日(1777号) ピックアップニュース

許すな「医療保険改革法案」閣議決定
「もう患者負担 増やさないで」
会員FAX署名400筆超/患者署名3万筆超に

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「受診控えが多く見られる」「保険料負担が重くのしかかる」など、現場からの深刻な声が寄せられた

 安倍政権は3月3日、患者負担増などを盛り込んだ「医療保険制度改革関連法案」を閣議決定した。協会はこれ以上の患者負担増を阻止しようと翌4日・6日、全正会員にFAXで「新たな患者負担増をやめ、窓口負担の大幅軽減を求める」院長署名への協力を呼びかけ、3月11日までに474筆の返信が寄せられている。また、「ストップ! 患者負担増」患者署名(左欄)は3万筆を超えており、患者負担増反対の声が高まっている。

 法案等に盛り込まれた改革案は、入院時食事代の自己負担額引き上げ、紹介状なしの大病院受診時の定額負担の導入に加え、後期高齢者医療制度加入者の半数にあたる865万人の保険料引き上げや国保の都道府県化、混合診療全面解禁に道を開く「患者申出療養」の創設など。さらに、厚生労働省の社会保障審議会では、後期高齢者の患者負担2割化や漢方や湿布薬の保険外しなど、いっそうの患者負担増が検討されようとしている。
 これに対して、患者負担増の中止を求める院長署名の「私のひとこと」欄には、「今でさえ自己負担を減らすため必要な検査を断る患者が増えてきています。これ以上患者負担を増やさないでください」「年金だけではやっていけないという声が聞かれる中、これ以上高齢者に負担をかけるのはやめていただきたい」など、さらなる受診抑制を懸念する声や、「社会保障を抑制すると診療を受ける回数の減少になります。治る病気も『治せない』社会が先進国と呼べるでしょうか」「こどもの貧困率は年々悪化し、相対的貧困率もOECDでワースト5という格差社会の日本で、これ以上患者負担を増やすことは、先進国として恥です!」と格差をなくし医療の充実を求める声などが書き込まれている。
 同法案は今後、国会で審議されることとなる。協会は、寄せられた会員署名を、3月19日の国会要請行動に持参し、政府・関係省庁・国会議員に対し、法案の廃案を求める予定にしている。
※返信がまだの方は、FAX078-393−1802までご返信ください。
お問い合わせは、電話078-393−1807まで


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▲署名用紙

ストップ患者負担増署名ご協力ください
 皆さまのご協力で3万筆を超えましたが、6月の通常国会閉会までに5万筆をめざし、引き続き取り組みます。ご協力ください。
署名用紙のご注文は、
電話078-393−1807、FAX078-393−1802まで
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