2015年6月15日(1785号) ピックアップニュース
元衆院議員 協会顧問 浦井洋先生お別れの会
生前の活躍偲び 400人が参列
浦井 洋先生(享年87歳)
1927年11月8日生まれ。52年神戸医科大学卒業、69年〜90年衆議院議員、91年〜2001年兵庫県保険医協会理事、01年〜同顧問
前神戸健康共和会理事長、元兵庫県民主医療機関連合会会長、元全日本民主医療機関連合会理事、神戸健康共和会顧問
代表献花する池内理事長
浦井先生は、神戸医科大学を卒業後、東神戸診療所を開設。協会の前身である「兵庫保険医クラブ」結成の呼びかけ人の1人で、1969年の衆院選に共産党公認で初当選し、以後7期、20年にわたる議員活動を行った。健康保険制度改悪に反対する運動や診療報酬改善に尽力し、保険医協会の発展に大きく寄与され、政界引退後も協会理事、顧問として活躍された。
「お別れの会」は、協会のほか神戸健康共和会、神戸医療生活協同組合、東神戸医療互助組合、兵庫県民主医療機関連合会などの8団体が実行委員会を結成して主催。神戸健康共和会の藤末衛理事長が代表して「医療と政治を通じて人権と民主主義、憲法実現を求める生涯だった」など追憶のことばを述べた。協会から朝倉宏参与・元事務局長が弔辞を述べたほか、池内春樹理事長が代表献花、武村義人副理事長が弔電を読みあげた。
追 悼
浦井先生を偲ぶ『学生時代』
神戸医療生活協同組合 名誉理事長 湧谷 煌
その一、社会医学研究会
神戸医科大学在学初期から、社会医学研究会が浦井先生を中心に、谷川博信先生(協会評議員)、故・口分田勝先生(元協会理事)や私などで結成され、社会医学の勉学にも努力しました。この勉強は卒後、思想的、実践的に方向を定めるとき大きな指針となりました。
その二、卒後の道
卒業後、どんな道を歩もうかと悩みましたが、医療福祉、保健の豊かな社会を求める私たちは、民主、平和、反戦の基本精神を何よりも大切にし、運動を進める、この道ひとすじに歩もうと決意し、兵庫県民主医療機関連合会の板宿診療所で働くことを決意しました。その三、ボロ下宿と私たちの歩み
兵庫区の平野に十数人用のボロ下宿があり、私や内田敬止先生(神戸協同病院元院長・協会顧問)、上田耕蔵先生(神戸協同病院院長・協会評議員)、道上哲也先生(神戸医療生活協同組合理事長・協会評議員)などが住人でした。卒業後、浦井先生も私も、兵庫民医連の同じ道を歩み、浦井先生は衆議院議員、私は引き続き民医連と少し分かれた道を歩みましたが、政治と医療と分野は異なっても、同じ道を歩み続けました。
長年、同じ志をたどった故・浦井洋先生、安らかにお休みください。
浦井千鶴子さん、元気でお過ごしください。