2015年7月05日(1787号) ピックアップニュース
会員の頼りになる協会へ 第47回総会を開催
西山新理事長ら新役員を承認
社会保障制度の拡充などを柱とする活動方針案が採択された
「協会の発展に尽力したい」と就任のあいさつを行った西山新理事長(中央)
最新のゲノム解析について親しみやすく語る井ノ上教授
(次号に発言詳細、新役員一覧、決議全文を掲載予定)
就任あいさつに立った西山新理事長は、「国民皆保険制度の『いつでも、どこでも、だれでも』という理想を守り」「能力に応じて負担、必要に応じて給付という社会保障の原則を当然とし、医療・社会保障を守り続ける活動に邁進したい」と訴え、(1)協会活動の原点を大事にしよう、(2)会員として誇りを持てる協会にしよう、(3)協会の活性化とさらなる拡大を目指そうという3点に力を入れたいとして、活動のキャッチフレーズ「一体感、わくわく感、スピード感」を掲げた。
勇退し、名誉理事長に就任した池内春樹先生は「理事長として『平和と社会保障を基盤とする福祉の国づくり』を活動の中心に訴え続けてきた。現在、国民皆保険制度は崩壊の危機にある。西山新理事長のもと、会員の皆さまが協会活動の原点を実現されることを祈念する」と、退任あいさつで述べた。
武村義人副理事長が、会務報告と活動方針案を報告。「頼りになり、役立つ協会」となるよう努め、社会保障制度の拡充、消費税の再増税の実施阻止、憲法と平和をまもる運動等に力を尽くすなどと提案。
討論では、憲法違反の安全保障法制に対抗する行動の訴え、医療に係る消費税の問題点、500回を迎えた診療内容向上研究会の紹介、会員拡大への協力のお願いなど、4人から発言があり、会務報告と活動方針案が採択された。
来賓あいさつで、高本英司・全国保険医団体連合会副会長(大阪協会理事長)は「兵庫協会の活動は全国の大きな励まし、糧となっており、全国を牽引するもの。共にがんばっていきたい」と連帯を呼び掛けた。藤末衛・全日本民主医療機関連合会会長は、政府の患者・医療機関切り捨ての医療政策を批判。金持徹・原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会代表(神戸大学名誉教授)は原子力から自然エネルギー中心の社会への転換を訴えた。
最後に、患者負担増計画の中止や保険でより良い歯科医療の実現、消費税10%増税の中止、安全保障関連法案の廃案などを求める決議を採択した。