兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2015年7月05日(1787号) ピックアップニュース

会員の頼りになる協会へ 第47回総会を開催
西山新理事長ら新役員を承認

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社会保障制度の拡充などを柱とする活動方針案が採択された

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「協会の発展に尽力したい」と就任のあいさつを行った西山新理事長(中央)

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最新のゲノム解析について親しみやすく語る井ノ上教授

 「保険医の生活と権利を守り、地域医療の充実・向上をめざす」協会活動の原点を大切に−−。協会は6月21日に第47回総会をチサンホテル神戸で開催し、会員ら146人が参加。西山裕康新理事長ら第87回評議員会で選出された新役員が承認され、2014年度会務報告と2015年度方針案・予算案が採択された。
(次号に発言詳細、新役員一覧、決議全文を掲載予定)

 就任あいさつに立った西山新理事長は、「国民皆保険制度の『いつでも、どこでも、だれでも』という理想を守り」「能力に応じて負担、必要に応じて給付という社会保障の原則を当然とし、医療・社会保障を守り続ける活動に邁進したい」と訴え、(1)協会活動の原点を大事にしよう、(2)会員として誇りを持てる協会にしよう、(3)協会の活性化とさらなる拡大を目指そうという3点に力を入れたいとして、活動のキャッチフレーズ「一体感、わくわく感、スピード感」を掲げた。
 勇退し、名誉理事長に就任した池内春樹先生は「理事長として『平和と社会保障を基盤とする福祉の国づくり』を活動の中心に訴え続けてきた。現在、国民皆保険制度は崩壊の危機にある。西山新理事長のもと、会員の皆さまが協会活動の原点を実現されることを祈念する」と、退任あいさつで述べた。
 武村義人副理事長が、会務報告と活動方針案を報告。「頼りになり、役立つ協会」となるよう努め、社会保障制度の拡充、消費税の再増税の実施阻止、憲法と平和をまもる運動等に力を尽くすなどと提案。
 討論では、憲法違反の安全保障法制に対抗する行動の訴え、医療に係る消費税の問題点、500回を迎えた診療内容向上研究会の紹介、会員拡大への協力のお願いなど、4人から発言があり、会務報告と活動方針案が採択された。
 来賓あいさつで、高本英司・全国保険医団体連合会副会長(大阪協会理事長)は「兵庫協会の活動は全国の大きな励まし、糧となっており、全国を牽引するもの。共にがんばっていきたい」と連帯を呼び掛けた。藤末衛・全日本民主医療機関連合会会長は、政府の患者・医療機関切り捨ての医療政策を批判。金持徹・原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会代表(神戸大学名誉教授)は原子力から自然エネルギー中心の社会への転換を訴えた。
 最後に、患者負担増計画の中止や保険でより良い歯科医療の実現、消費税10%増税の中止、安全保障関連法案の廃案などを求める決議を採択した。
記念講演「新世代ゲノム解析」
 記念講演では、国立遺伝学研究所人類遺伝研究部門の井ノ上逸朗教授が、「新世代ゲノム解析によって変わる医学と医療」と題して、最新のゲノム解析で明らかになったことや倫理的課題などについて講演し、好評を博した。
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