兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2015年7月15日(1788号) ピックアップニュース

理事長就任のごあいさつ
新理事長  西山 裕康

1788_05.jpg 6月21日の協会第47回総会で新理事長に就任した、西山裕康先生のあいさつ文を掲載する。

 このたび、理事長の大役をおおせつかることになりました。心より感謝申し上げます。
 協会は、現在医師・歯科医師合わせて7200人を超え、全国に誇れるような組織に成長しております。歴代の先生方、現在の役員の先生方を中心とし、すべての会員が努力してきた結果です。このような協会をお引き受けするのは、非常に光栄であると同時に、身の引き締まる思いがいたします。
 最近の医療・社会保障改革を見ますと、小泉改革に始まる「公的医療にブレーキ」に加えて、安倍内閣における「営利産業化にアクセル」という新自由主義的政策により、多くの医療関係者が巻き込まれ、一部は押し切られ、その結果、健康弱者をはじめとする社会的弱者にその「しわ寄せ」が及んでおります。「世界で一番企業が活躍しやすい場」を実現する特区を皮切りに、医療の市場化・産業化への規制緩和が、医療の安全性、非営利性、公平性、倫理性を大きく損なう危険性が生じています。
 日本の皆保険制度における「いつでも、どこでも、だれでも」という理想を守り続けることにより、最適な医療を享受できるという、世界に誇れる医療制度をさらに充実させるべきです。
 「今だけ、ここだけ、自分だけ」を良しとせず、「能力に応じて負担、必要に応じて給付、結果として所得再分配を伴う」という社会保障の原則を当然とし、基本的人権としての医療・社会保障を守り続ける活動にまい進したいと思っております。
 理事長として力を入れたい点は、「協会活動の原点を大事にしよう」「会員として誇りを持てる協会にしよう」「協会の活性化と更なる拡大を目指そう」の三つです。今回、この方針の実行にあたってキャッチフレーズを考えました。「一体感、わくわく感、スピード感」です。
 (1)「一体感」:協会活動の目的である「開業保険医の生活と権利を守り、患者・住民とともに地域医療の充実・向上を目指す」という大きなベクトルにおいては、目指す方向は同じであるという原則を再確認し共有しよう。
 (2)「わくわく感」:日常業務はマンネリ化しやすく、また物事を改変、前進させていくのには、時間とエネルギーが必要だが、物事を進める過程そのものに、楽しみを見出して活動しよう。
 (3)「スピード感」:物事の優先順位を意識し、いつまでに何をどのように仕上げるかというスケジュールをしっかりと計画し、実行していこう。
 以上のような方針とキャッチフレーズにて、新役員とともに、医科歯科薬科一体となって、また事務局員と一丸となって、理事長の職責を果たしたいと思っています。浅学非才の身ですが、これまで以上に協会の発展、充実に誠心誠意、努力したいと思っておりますので、会員の皆さま方のご理解、ご協力、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
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