2015年10月05日(1794号) ピックアップニュース
燭心
安保法が成立、何とも落ち着かない気分。早くも南スーダンのPKOに派遣されている自衛隊、駆けつけ警護などを行うために武器の使用手順の見直しや訓練を行うとしている。防衛省の外局として防衛装備庁設置。陸海空の自衛隊の装備を研究開発から購入まで一括管理し、海外への武器輸出を増やすとのこと▼憲法前文でも読もうと探すも見つからず。いくつかあったブックレット、人に贈呈したのか一冊もない。新たに1冊購入、早速読む。オヤ! 平和主義の岐路とも言われた安保法は成立したがこの平和憲法一字一句変えられていない。堅牢なり。素晴らしい▼自民党は当初憲法96条で改憲を画策、しかし国民の反対にあきらめ、説明つかぬまま無理無茶な解釈改憲とそれに基づいた違憲立法。多くの国民が反対、説明不足とし再度研究者が「廃止」声明。国中で抗議行動、新たに立ち上がった高校生をはじめ、老若男女の国民の輪が広がる▼法律は決まったが運用となると厳然とした憲法の存在、再び"違憲"の声は必至。ここは国民の世論の支えと国会の慎重かつ厳しい運営が要求される▼これほどの法案成立後の騒然さは今まで経験したことがない。ただし一部メディアの安保反対デモへの偏向報道のひどさは目に余るが、反省もない。議会制民主主義を壊しかねない。断固抗議だ。しかし国民は実感した。政治への参加の仕方は、選挙・投票行動だけではないことを。そして日本国憲法の堅固さを(無)