兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2015年10月25日(1796号) ピックアップニュース

入れ歯10.8デー」〜「良い歯11.8デー」にアピール
歯科医療の充実を 「保険でより良い歯科」求め街頭署名宣伝

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西山理事長(左)・吉岡副理事長(右奥)らが、お金の心配をせず歯科治療が受けられる大切さを訴えた

 医療費の総枠拡大で歯科医療危機打開を−−。協会は10月8日「入れ歯デー」から11月8日「良い歯デー」にかけての1カ月間、歯科医療の充実を求め、市民にアピールしようと「保険で良い歯科医療」の実現を求める街頭署名宣伝、歯科技工問題を考える懇談会への参加、厚労省要請、ラジオ関西「医療知ろう」への出演、市民講座など、取り組みを進めている。

 10月10日には「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会と共同で、神戸元町・大丸前で「保険で良い歯科医療」の実現を求める街頭宣伝を開催し、西山裕康理事長、吉岡正雄・武村義人両副理事長が参加。白衣姿でマイクを握り、通行人に「保険で受けられる歯科治療を増やすため、署名にご協力を」と訴え、66筆の署名協力を得た。署名に応じた市民からは「歯科治療はいくらかかるか分からず、受診しづらい。保険で受けられる歯科治療を増やしてほしい」など、切実な声が寄せられた。
 歯科署名の請願項目は(1)お金の心配をせず、歯科医療が受けられるよう、窓口負担割合の引き下げ、(2)保険のきく歯科治療を増やす、(3)国の歯科医療にかかわる予算を増やす、の3点。協会は年内に署名2万筆を目標に集めている。会員の皆さまには引き続きご協力をお願いしたい。
第2回歯科技工懇談会に84人
厚労省・地元議員に要請

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大串(1.右)・井坂(2.中央)両衆院議員に、吉岡(1.中央)・鈴田(2.左)両先生、雨松(2.右)、斉藤(1.左)両歯科技工士が要請

 10月8日には、「保険で良い歯科医療を」全国連絡会が国会内で第2回「歯科技工問題を考える懇談会」を開催。全国から84人が参加し、兵庫協会からは吉岡正雄副理事長、鈴田明彦理事のほか、「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会から歯科技工士2人が出席した。
 懇談会は、低賃金・長時間労働により若手の離職率が8割に上る歯科技工士の待遇を改善し、低医療費政策と歯科医療危機を打開することを目的に、歯科技工士と歯科医師、患者・国民が共同した運動をすすめようと開催されたもの。
 保団連副会長で歯科代表の宇佐美宏先生、兵庫連絡会世話人で歯科技工士の雨松真希人氏、堀内照文衆議院議員(共産)らが発言。
 宇佐美先生は92年の「保険で良い入れ歯」運動で補綴物の点数が大幅に引き上げることができた成果をふまえ、「財源は世論にある」と強調。雨松氏は歯科技工問題改善には技工料金のダンピング競争を防止し、適正な価格が歯科技工士に配分される仕組みにすること、歯科診療報酬の大幅引き上げが不可欠とした。堀内氏は診療報酬の引き上げを求めていくとした。
 厚労省との懇談も行われ、(1)歯科医療費の総枠拡大と補綴関連の診療報酬の大幅引き上げ、(2)引き上げられた技術料等の歯科技工士への適正な配分、(3)患者窓口負担の大幅引き下げ、(4)歯科技工士の労働実態調査、(5)歯科技工料調査の公表、(6)厚労大臣の「質の向上が報酬につながる」発言、について要請し交渉した。
 懇談に先立って、兵庫選出の国会議員に「保険で良い歯科医療」署名の紹介議員の要請を行い、衆議院議員の大串正樹氏(自民)、井坂信彦氏(維新)に陳情を行った(写真<1> <2>)。
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