2015年11月05日(1797号) ピックアップニュース
医・歯・薬連携で地域医療充実
第24回日常診療経験交流会に200人
多職種からさまざまな質問が出された特別講演
特別講演
平井みどり 神大教授「ポリファーマシー」テーマに
平井教授が使用薬剤の削減例などを紹介
特別講演「不要な薬を減らすには〜ポリファーマシー対策について」で、平井みどり教授は、ポリファーマシーとは使用薬剤が多いことだけでなく、潜在的に不適切な処方がされていること、薬の重複などを指すとして、神戸大学病院の入院患者で使用薬剤を削減した例を紹介。ポリファーマシーを改善するには、薬に対する専門性が高い薬剤師が関わることが重要などとした。
会場からは、「薬を減らそうと意識しても、精神科の薬を減らすのは難しい。どうすればいいか」など実際の症例についての質問が出された。
また「入院時に薬を整理してほしいという開業医からの要望が強い」(病院薬剤師)、「治療中に口渇に気づくことがある」(歯科医師)など、ポリファーマシー改善のための地域連携について、活発に意見が交わされた。
ほかに、CPR(心肺蘇生法)講習会、会員の絵画・写真・陶芸作品などが出品された「あなたとわたしの展示会」、ポスターセッションや医院新聞展示、情報ネットワーク部企画、生薬の試飲などができる薬科部漢方企画、東日本大震災被災地物産展、医療機器等の展示など、多彩な企画が並行して開催され、参加者を楽しませた。
(11月25日号に参加記を掲載予定)