兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2015年12月05日(1800号) ピックアップニュース

「ストップ患者負担増」署名アンケート結果報告
理事長 西山裕康
資料の充実でさらに署名運動の推進を

 昨年から今年にかけ、保団連の提起を受けて協会は「ストップ患者負担増」署名に取り組んだ。結果、近年最多となる4万1598筆の署名を集めたが、一方で取り組んだ会員が正会員の7%にとどまるという課題も浮き彫りになった。協会では今後の署名運動について、会員参加数の増加をめざし「どうしたら署名に取り組みやすくなると思いますか」などの項目で正会員を対象にFAXアンケートを実施し、401件、7.5%の回答を得た。アンケート結果の概要を紹介する。(詳細は協会ウェブサイトの会員ページで公開)

 アンケートは9月7日から10月1日まで実施。正会員の医科3620件、歯科1703件の計5323件を対象にし、それぞれ9.4%、3.5%、全体で7.5%の回答を得た(表1)。
 「昨年から行ってきた『ストップ患者負担増署名』にご協力いただけましたでしょうか」との問いには、回答者の51.9%が「協力した」、45.6%が「協力していない」と答えた(図1)。
 「協力していない」と回答した会員にその理由を尋ねたところ、「患者さんにお願いしにくい」が最も多く、以下「院内で政治的な活動はしたくない」「署名そのものを知らなかった」が続いた(図2)。
 一方、「患者負担増に賛成だから」との回答は12件、6.・5%で、署名に取り組んでいない会員であっても、項目内容そのものへの反対は少ないことが分かった。
インターネット活用などの提案も
 「どうしたら署名運動に取り組みやすくなると思いますか」との問いには、「署名の内容を簡単に説明できる資料がほしい」が最も多く、「他の先生がどのように取り組んでいるのか、知らせてほしい」「署名に取り組んでいることをもっとアピールしてほしい」と続いた(図3)。
 協会ではこれまでも署名とともに患者向けチラシを作成したり、兵庫保険医新聞紙上で署名に熱心に取り組んでいる会員を紹介したりしたが、さらに充実させる必要があることが明らかになった。
 自由記入欄には「署名が多すぎる」や「患者さんのプライバシーを守るため署名用紙は連名でないようにしてほしい」「インターネット上でできるようしては」などの意見が多数寄せられた。
 署名運動に関する会員の意識については、これまでも役員会で議論を行っていたが、その傾向を数で明らかにした今回のアンケートの意義は非常に大きく、回答いただいた会員に感謝したい。
 協会は、こうした結果をもとに、政策宣伝広報委員会を中心に、署名運動を提起するタイミングの検討や署名用紙の工夫を行っていく。
 また、現在会員に協力を呼びかけている「診療報酬プラス改定」と「消費税の医療に対するゼロ税率の適用」を求める二つの会員署名については、早速、協会ウェブサイト上にオンライン署名コーナーを設置した(1面参照)。協会は今後もこうしたアンケートを実施し、日常活動にさらに会員の意見を取り入れたい。
【アンケートの質問と回答は協会ウェブサイト会員ページで全て公開しています】
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