兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2016年3月25日(1809号) ピックアップニュース

燭心

 近所の公園にミサゴが飛来しているという新聞記事を見て、さっそく診察の合間に行ってきた。1時間ほど待ったが、残念ながら勇姿を拝ませてはいただけずじまい。そう都合よく現れてくれるわけはないだろうが、大勢のバードウォッチャーがカメラや双眼鏡を構えており、警戒されたのか?▼海釣りをしていて偶然ミサゴの狩りを目撃したことがある。空中でホバリングをしたあと海中に一直線、見事大きなボラを仕留めて悠々と飛び去っていった。さすが「 魚鷹 うおたか 」と呼ばれる通りの見事な技に、釣りそっちのけで見惚れてしまった▼他の大型猛禽類と同様、県の絶滅危惧種に指定されている希少種だ。食物連鎖の頂点にいる生き物は元々個体数が少なく、環境の変化に影響を受けやすいのだろう。身近に勇壮な姿を見られるのはうれしいことだが、本来海で狩りをする鳥が公園の池に現れるというのも何かの異変かもしれない▼さて、ミサゴの英名がオスプレイ。米軍の垂直離着陸機と同じ名前、というか、とんでもないものに名前を奪われてしまい、かわいそうだ。この軍用機、事故の危険性も、騒音も桁違いに大きいそうだが、地元の反対の声を無視して普天間や岩国の米軍基地に配備されてしまった。しかも、低空飛行訓練と称し日本全国を傍若無人に飛び回っている。自衛隊にもまもなく配備されるとか。日米が一体となり世界中で戦争をするための準備なのだろう。ミサゴはおいで、オスプレイは来るな!(星)
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