2016年6月25日(1817号) ピックアップニュース
インタビュー(2) ストップ!患者負担増 署名
『負担減らしてほしい』思いを国に届けましょう
東灘区・神吉外科内科 神吉 明子先生
受付に署名グッズを置き、署名を集める神吉先生(左)とスタッフ
まずスタッフに協力を訴えると、スタッフ本人だけでなく友人の分の署名も集めてくれました。受付に署名用紙、ポケットティッシュを置き、私から患者さんに声をかけるとほとんどの方に協力いただけました。
政府は、漢方薬などを保険から外そうとしています。たとえば大建中湯という漢方薬は腸閉そくの予後の改善につながりますが、漢方薬が全額自己負担になると、患者さんの負担がとても重くなります。
また、患者さんが先発医薬品を希望すると、ジェネリックとの差額を負担させようとしています。今でさえ先発品を指定していても薬局がジェネリックを処方していることがあります。先発品と後発品は人によって効き目に違いがあり、その人の病状に合った薬を処方しているのに、困ってしまいます。
患者さんの負担は今でも重く、受診回数を減らそうと計算され、薬もできるだけ長期で処方をしてほしいと頼まれることが増えています。これ以上負担が増えれば、患者さんは受診したくてもできなくなり、本当に困ったことになると危惧しています。
医療・介護制度の改悪については、法律が施行される直前までなかなか報道されず、私も研究会で教えてもらえなければ知らないままだったでしょう。協会には政府の進める患者負担増計画についてもっと知らせてほしいと思います。
患者さんの「負担を減らしてほしい」という思いを政府に伝えるには署名か選挙しかないということも教えていただきました。私も微力ですが引き続きがんばりますので、他の会員の皆さまも、協力いただけたらと思います。