2016年6月25日(1817号) ピックアップニュース
第48回総会 患者負担増計画止めよう
川端眞人神戸大学名誉教授が記念講演
参加者は患者負担増計画を中止し社会保障拡充をめざすなどとする新年度方針案等を承認した
西山裕康理事長はあいさつで「消費税増税の中止、能力に応じた負担、必要に応じた給付、患者窓口負担の軽減により、社会保障を拡充させ安心・安全の社会を作り出すことこそ、私たちの主張だ。参議院選挙では、私たちの考え方に沿った候補者、政党に一票を」「開業保険医の生活と権利を守り、患者・住民と共に地域医療の充実・向上をめざすという協会の目的を進めるため、さらなるご協力を」などと呼びかけた。
武村義人副理事長が5月の評議員会で承認された、会務報告と方針案を提案。方針案では、社会保障拡充と憲法・平和を守る政治をめざし、患者負担増反対署名などの取り組みを強め、「頼りになり、役立つ協会」となるよう努めるなどとし、評議員会以後の会務報告の補足として、熊本地震への対応について、地域と医療提供体制の復興のために協力を強めていくとする方針が確認された。
マラリア対策と「行動を変える」ことについて講演
最後に医療・介護利用者負担増計画をやめること、診療報酬の不合理是正を行うこと、消費税増税を中止し、医療機関の控除対象外消費税問題を抜本的に解決することなどを求める決議を採択した。
記念講演では神戸大学名誉教授の川端眞人先生が、「マラリア対策から学ぶ〜行動は変えられるか」と題して講演。自身が参加したソロモン諸島でのマラリア対策強化プロジェクトについて紹介し、「行動を変える」ことの重要性や困難性について語った。