2016年8月05日(1821号) ピックアップニュース
燭心
参院選挙後、自公が衆参両院で過半数となった。安倍暴走内閣が牙をむき出す▼第2次安倍内閣ではデフレ脱却を目的とし、長州(山口県)を選挙地盤とする総理は、毛利 元就 の3本の矢の教えに倣 った。第1の矢・金融政策としてマネタリーベースを270兆円に倍増し量的金融緩和の拡張を行ったが、3年5カ月経っても目標は達成されていない。また日銀の上場投資信託大量購入と年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)と公務員が加入する共済年金による株式の大量購入で、株価を人為的につり上げた。しかし結局再び下落し昨年度GPIFは5兆円も損失を出した▼第2の矢、財政政策が行われたが、社会保障の充実は見送られたままだ。第3の矢の成長戦略はかつての「構造改革」の焼き直しに過ぎない▼さらに新・3本の矢として「GDP600兆円」「希望出生率1.8」「介護離職ゼロ」を打ち上げたが全く具体性がない。どのような政策で、いつまでに目標を達成させるのか、机上の空論としか言いようがない。いつまで経っても、道 中途 で逃げる▼その間に一部の大企業の収益が上がっただけで、大多数の国民は景気が良くなったという実感はない。暗愚な宰相・安倍首相は経済学者の操り人形に過ぎず、彼の本心は経済のことなど、選挙を乗り切るための国民に対するlip serviceでどうでも良いのだろう。一番の関心事は憲法を壊憲し、9条をなくすことである。国民は早く気付くべきだ(鼻)