2017年9月15日(1856号) ピックアップニュース
燭心
米国バージニア州で白人至上主義者と人種差別反対派の衝突事件があった。約150年前の南北戦争時の人種差別主義者としての南軍の指揮官Lee将軍像の撤去騒ぎもあった▼今まで多くの戦争に介入してきた米国だが、南北戦争は最大の死者を出した内戦であった。対外戦争の場合は戦後、敗戦国は国際条約でがんじがらめに拘束され、敗戦国民は文句が言い難くなる。1648年のウェストファリア条約以後、文明国の間では国際間の秩序の変更は戦争に訴えるしか方法がなくなった▼南北戦争のほぼ同時期、わが国も戊辰戦争があった。薩長側官軍と幕府側賊軍という区別でなく、西軍と東軍に分けたほうが良い(勝てば官軍、負ければ賊軍)。現在も安倍(長州)支配は国民の気がつかないところで存在する▼その一つは原発で、54基中46基は賊軍支配地区にある。明治新政府は 奥羽越列藩 同盟の賊軍地区には投資せず、特に福島県に対する政治的経済的制裁の結果、多数の原発が存在したことは周知の事実。太平洋戦争ではガダルカナルで2万人の戦死者を出したが、その多くは東北地方の青年であった。また現在、東日本での深刻な医師不足の元凶は戊辰戦争(東西戦争)にある。幕藩体制下の教育機関(藩校)として、医学教育を担っていたが、佐幕派の東北勢は武装解除させられた。その結果、人材育成は途絶えた。歴史のある国立の医学部は西日本に多い。内乱の怨念は格差、差別となって今も続く。(鼻)