2017年10月15日(1859号) ピックアップニュース
衆院解散当日に議員要請と歯科市民集会
歯科医療を充実させる議員選ぼう
(上)堀内衆議院議員に要請書を提出。左から八木副議長、足立副理事長、加藤副理事長、島津評議員、堀内衆議院議員、白岩理事、鈴田理事、雨松歯科技工士 (下)保険で良い歯科医療の実現を求める9・28市民集会で足立副理事長が報告
2議員と面談
協会から、加藤擁一・足立了平両副理事長、鈴田明彦・白岩一心両理事、八木秀満副議長、島津俊二・冨澤洪基両評議員が、「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会から歯科技工士の雨松真希人氏ら13人が参加した。国会議員への要請では、日本共産党の堀内照文衆議院議員と山下よしき参議院議員が面談に応じた。
堀内議員は、冒頭解散は森友・加計問題の疑惑隠しで大義がないと批判。「協会の先生方のお力を借りながら、厚生労働委員として質疑・討論を行ってきた。診療報酬引き上げ・窓口負担引き下げが必要という思いは一緒」などと、「要求案」に全面的に賛意を示した(詳細は4面の候補者インタビューに掲載)。
山下議員は、希望の党は自民党の補完勢力であるため選挙協力はできないとし、安保法制・憲法改正反対を訴える党と市民との共闘を広げたいと語った。
歯科市民集会
兵庫の学校歯科調査結果を報告
東京・有楽町で通行人から署名を集める(右から)足立副理事長、白岩理事
全国連絡会会長で兵庫連絡会世話人の雨松氏があいさつに立ち、「今日、衆議院が解散された。保険で良い歯科医療を進める議員を選べるまたとないチャンス。新国会へ50万人の署名を集め、持っていこう」と提案した。
足立副理事長が兵庫連絡会を代表してあいさつ。兵庫協会が県内の小・中・高等学校、特別支援学校などを対象に実施した学校歯科治療調査結果について報告を行った。
学校歯科検診で「要受診」とされた子どものうち歯科医療機関を受診したのは35%に過ぎず、口腔崩壊の子どもが「いた」と回答した学校が35%にのぼると紹介。家庭状況では「経済的困難」「仕事が忙しく病院に行く暇がない」などの事例があるなど、背景に貧困問題があると指摘。経済格差が健康格差につながらないよう、高校3年生までの子ども医療費無料化の実現などの対策が急務だと提案した。10月発行の書籍『口から見える貧困』の紹介も行った。
最後に、参加者は、窓口負担の大幅軽減、保険のきく歯科治療範囲の拡大、歯科衛生士と歯科技工士の待遇改善、歯科医療費の総枠拡大などを求めるアピールを採択した。
集会後に、参加者は有楽町で街頭宣伝を行い、通行人に「保険で良い歯科医療の実現求める」請願署名への協力を訴えた。