2017年12月15日(1865号) ピックアップニュース
近畿厚生局と懇談
個別指導の改善求める
近畿厚生局(右)へ要請する川村雅之兵庫協会副理事長(奥前列右3人目)ら各協会役員
近畿厚生局からは、多田順一医療課長補佐ら4人が対応した。指導医療官(技官)の質の担保について厚生局は、「今年3月11日付で兵庫協会から、指導現場で恫喝的指導があったとの抗議を受けている」とした上で、「技官の研修は年に数回行っている。被指導者には懇切丁寧な指導をするのが決まりで、抗議のようなことがあれば周知徹底したい」と回答。
兵庫協会から、「技官による相当の暴言があったとの訴えが会員からあり、抗議に至った。技官の研修については、机上論的ではなく、主治医が患者を診る立場からの指導を行うよう、臨床現場に即した実のある研修をしてもらいたい」と要望した。
「高点数が悪いとは考えていない」
高点数を選定理由とした集団的個別指導や個別指導の中止の要求に対し、厚生局は「指導大綱およびその他通知に基づき実施している」と回答しつつ、「高点数が悪いとは考えていない。個別指導を実施する件数に限りがあるなかで、順番をどうするかの問題だ」と述べた。指導後の自主返還については協会側から、実際に医学管理や訪問診療などを行っているにもかかわらず、カルテ記載要領の一部を満たしていないという理由のみで返還を求められるのは到底認められないと主張。厚生局は「訪問診療の時間・場所のカルテ記載などであっても、算定要件を満たしていないと判断されれば返還を求めざるを得ない」と述べた。