兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2018年2月05日(1868号) ピックアップニュース

燭心

 今年の冬は寒さが厳しい。衣類の発達で薄手のヒートテックなるものが出現したが、厚着の人も多い。子どものころの寒さはこんなものではなかったように思う。考えてみるに植物は移動もできず、衣服をまとうことなくよく生命を維持できているものと感心する。それに暦も時計もないのに開花の時期をそう間違えない▼ 山茶花 さざんか の花はピークを過ぎ紅色の花びらをまき散らす。椿とは全く別の種だが外形では区別はかなり困難とか。でも簡単なのは花弁の散り方で、椿は花ごと落ちる。よくよく観察すれば、ソメイヨシノの堅い蕾も多くの植物の芽も活動を始めている。この時期は陽の光が一番のごちそうだ▼1月22日通常国会が召集された。安倍首相は改憲への強い意欲を示し「いよいよ実現する時」と強調した。節目となるのが3月25日の自民党大会。安倍一強暴走政治、冬の時代の6年目。共闘の力で冬の政治を終わらせ、新しい政治実現の時だ▼昨年の解散総選挙、政党情勢が不安定になった時でも、市民連合と野党の共闘が一定の力を見せた。これは新しい政治を求める一条の光である。厳寒の政治の中に輝く陽の光であり、大事な芽を育てるエネルギーだ▼日本国憲法を、総理大臣が旗を振り改憲するということ自身が憲法違反。国民の信を得たというが、選挙公約に正面から掲げていない。〝安倍9条改憲NO!3000万人署名〟を強力に取り組み、改憲の発議をさせない世論を作り上げ、政府の暴走を必ずストップさせよう(無)
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