兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2018年6月25日(1881号) ピックアップニュース

燭心

 安倍政権はモリ・カケ問題を幕引きしようとしているが、問題の核心はなんら解決していない。中心人物は総理本人であるのに、真摯に対応し膿を出し切ったとしている。他人事のように言っており、あきれてものが言えない。総理の鼎の軽重が問われる。この2年間モリカケは政権を揺るがしたが、軽挙妄動の安倍首相は歴史に学んでいない。その言動は2000年前の古代中国等の戒めの格言が数多く包含されている▼籠池や加計なる人物と接触した(瓜田に履、李下の冠)。昨年2月に国会で、もし私や妻が関わっていたら、国会議員や総理を辞めるといった(綸言汗の如し)。為政者の言葉は、出た汗が体内に戻らないように、一度口から出たら取り消すことができない。この辻褄を合わせるため、総理に忖度(中国最古の詩集〔詩経〕由来)するため面従腹背の木端役人が公文書改ざん、破棄を行った。その結果、蜥蜴の尻尾切りよろしく、政治家は責任を取らず、佐川前理財局長に詰腹を切らせた(大山鳴動鼠一匹)。大阪国税局や財務省の役人にとって(池魚の わざわい )である▼疑わしい髭男加計孝太郎は証人喚問も処分もされていない。そこが泣いて馬謖を斬った諸葛亮孔明とは頭のできが違う。ものは考えようだが、毛沢東の言う「反面教師」として安倍首相を扱えばよい▼一連のモリカケ事件は枚挙に遑がないほど戒めの言葉(箴言)を満載している。願わくば前川喜平氏に依頼してこの事件を格言の教材に中学校で使ってもらいたい(鼻)
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