2018年9月15日(1888号) ピックアップニュース
署名の力で75歳以上の窓口負担増阻止へ
みんなでストップ! 患者負担増
政府が策定した、今後3年間の経済財政運営の指針となる「骨太の方針2018」では、数値目標こそ定められなかったものの、これまで同様プライマリーバランスの黒字化に向けて、社会保障費の伸びを抑制するとされた。
医療における「給付と負担の見直し」として、政府ではすでに「75歳以上の窓口負担の1割から2割への引き上げ」「受診時定額負担の導入」など、さまざまな医療制度改悪の議論が始まっている(表)。これらの制度改悪が実施されれば、高い窓口負担を理由とした受診抑制が国民の中でさらに進み、疾病が重症化して手遅れとなる患者が増えかねない。
協会・保団連は、さらなる患者負担増を許さないために、これらの患者負担増計画に反対する「みんなでストップ! 患者負担増」署名運動をスタートする。この署名は、臨時国会会期中に署名5万筆、会員参加率15%を目標に取り組む。
9月中に署名用紙を各医療機関にお送りするので、まずは、院長先生ご自身とご家族、職員の皆さまに署名にご協力いただき、ご返送をお願いしたい。
署名運動に役立つポケットティッシュなどのグッズも同時にお届けする。追加注文も無料で承るので、ぜひ職員や患者さんへ協力を呼び掛けていただきたい。
景品付きクイズチラシも同時開催!
署名集めと同時に、毎年好評いただいている「景品付きクイズチラシ」キャンペーンもスタートする。今回のテーマは「みんなでストップ! 患者負担増」で、クイズに回答し、正解者の中から200名様に、県下のグルメ商品があたる。クイズを解くことで、政府が進めようとしている患者負担増計画の中身などが分かる内容となっている。さらに今回はWチャンスとしてダイソンのハンディクリーナーなども抽選で当たる。前回までにクイズチラシに取り組んでいただいた医療機関からも「患者さんに、楽しみながら医療制度のことを考えてもらえる」と好評を得ている。患者窓口負担増計画をみんなでストップさせるため、ぜひクイズチラシと署名を一緒に取り組んでもらいたい(次号詳細)。
表 政府が進める患者負担増計画の主なもの
▲クイズチラシと回収ボックス
▲クイズチラシと回収ボックス