2018年10月25日(1892号) ピックアップニュース
燭心
15世紀始め、沖縄は中山王により統一国家となり、明に朝貢し中国文化を輸入していたが、約400年前、島津藩が徳川幕府の了解を得て、武力で沖縄を征服した。これには裏がある▼鎖国体制下の徳川幕府にとって、明や清との交易を直接行うと足利義満の時代のように冊封体制(朝貢貿易)となり、誇り高い、徳川家にとっては容認できない。そこで琉球という抜け穴を使い、中国と薩摩藩を交易させた。鎖国という名目上の統制経済の下での交易は非常に儲かるものであり、沖の倭(おきなわ)は幕府に利用された▼明治になって上から目線で沖縄県にさせられた(琉球処分)。大東亜戦争では住民の4分の1が死亡し、本土防衛の捨石にされたことは衆知の事実で、戦後も米軍基地の70%が沖縄に集中している。こんな理不尽なことがいつまでも続いて良いわけがない。沖縄県民は、昔から日本語を喋っている(大和方言)日本人である。レーニンは言った「民族とは言語である」と。沖縄が敗戦国日本に所属することは小日本帝国が未だに続いているということか?▼かつての沖縄は琉球国としての独立を失い、保護国となって外交権を奪われた。しかし大英帝国の植民地で軍港だったシンガポール、香港は今では、金融、観光、自由港として繁栄している。米軍は自国保有領グアムまで退いて、沖縄の基地を開放せよ。沖縄は気候温暖、地理的にも、経済的に自立できる。折しも玉城デニー氏が知事になった。これが分水嶺となるのか(鼻)