2018年10月25日(1892号) ピックアップニュース
「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会が市民学習会
子どもの口は生活を映す鏡
岡崎先生は子どもを取り巻く環境の変化と、口の中との関係について、「動物園のサルと野生のサルの歯の違い」「動物園の動物達も高齢化!」「口に入る前の食育・入った後の食育」「甘くない砂糖の話」「なぜホットコーヒーにコーンシロップを入れないの?」「若いうちにもっと気をつけてれば良かった№1とは?」「"家"の語源とは?」など、ユーモアと豆知識を披歴して講演した。
そして、虐待やネグレクトを受けている子どもにはむし歯が多いことや、経済状況についても協会が昨年発行した『口から見える貧困 健康格差の解消を目指して』も紹介し、子どもの口は、その時代や生活環境を映し出す鏡であることを強調した。
また、過剰なスポーツドリンクの宣伝によって、思春期のむし歯が多発していることも解説。さらに、食育では何を食べるかという栄養学だけでなく、よく噛んで食べることや、家族が一緒に食事するという食卓のあり方が大切であるとした。
「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会世話人でもある足立了平協会副理事長が司会を務め、中村泰兵庫連絡会代表世話人があいさつした。学習会終了後には歯の無料健康相談を行った。