2019年4月25日(1908号) ピックアップニュース
保険でより良い歯科医療を求める請願署名
歯科医療の充実を国の責任で 医科・歯科一体で目標1万5千筆
歯科治療が糖尿病など生活習慣病の改善や認知症予防につながることなど、口腔の健康が全身の健康と深く関係していることが、国民の多くに知られてきており、歯科医療の重要性はますます増大している。しかし、経済的理由などによって歯科治療が控えられてしまった結果、治療が中断し、口腔環境の悪化や口腔崩壊が起こるなどの深刻な実態も起こっていることが、この間の学校歯科治療調査などでも明らかになっている。保険外の治療も多く、お金の心配なく歯科治療が受けられる環境が整っているとは言えないのが現状である。
この打開に向けて、協会は「保険でより良い歯科医療を求める請願署名」に4月より取り組んでいる。
また署名の内容を患者さんに分かりやすく解説するために、リーフレット「歯の検定」も作成した。リーフレットはクイズ形式になっており、設問に答えることで歯科医療の抱える課題について分かるように工夫されている。設問は「医療費全体に占める歯科の割合は?」など全部で五つ。ヒントに、歯科医療費が医療費全体のわずか7%と非常に低く抑えられていることなどを記載して、正解が分かるようになっている。また署名付きポケットティッシュも作成した。グッズはすべて無料。患者さんに配布して、署名の協力を呼びかけるなど、署名運動を進める一助として、ご活用いただきたい。
歯科部会長の加藤擁一先生の呼びかけを掲載する。
歯科医療費の総枠拡大めざし
まずは一筆から
署名にご協力ください
歯科部会長 加藤 擁一協会では、4月から「保険でより良い歯科医療を求める」請願署名に取り組んでいます。
請願事項では、「お金の心配なく歯科治療を受けたい」などの患者・国民の願いに応えるために、国に対して「窓口負担の軽減」「保険の治療を増やす」「国の歯科医療予算の増額」を求めています。来年度の診療報酬改定に向けて、第一次締め切りを5月末とし、6月6日の国会への要請行動で提出し、その後も秋の臨時国会にも提出するよう、今年11月末まで実施します。
今年は7月に参議院選挙があります。保険治療の範囲拡大とともに、低診療報酬を強いる国の低医療費政策を転換し、歯科医療費の総枠拡大を求めるために、この署名で患者・国民と対話し、「投票に行こう」と呼びかけていきましょう。
今回の目標は、総数1万5千筆必達、歯科会員協力率10%以上としました。一つの医療機関からまずは一筆から、ご自身、ご家族、従業員を含めて署名いただき、すぐにご返送ください。そして、窓口にも置いていただいて患者さんにも書いていただいてください。医科の先生からのご協力もぜひお願いします。
署名用紙・リーフレット・
ポケットティッシュは
歯科会員...4月中に郵送医科会員...『月刊保団連』5月号に同封予定。
追加注文(無料)は、
電話078-393-1809 歯科部会まで