兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2019年6月15日(1912号) ピックアップニュース

燭心

 セールスマンであるトランプ米国大統領が3泊4日で来日したが、何をしに来たのか?安倍首相は海千山千の商人に戦闘機F35Bを売りつけられ、1兆円の血税を使って105機も購入した。今後、専守防衛である自衛隊のヘリ空母「かが」を戦闘機発着可能な空母に改造して大々的に誇示すると、周辺国を刺激し米国からさらなる高額戦闘機の購入を要求されるだろう。さらには日米貿易交渉で米国産の牛肉や農産物についてTPPの水準を超える譲歩を求められるのも必至であろう▼こちらはそれほど買いたくもないのに、物を買う方がなぜ売る方に、犬が尻尾を振るようにご機嫌を伺って媚びへつらうのか? 安倍ではなく「(おもねる)べい」行為である。税金を払う日本国民には何の見返りもないのに、国を挙げて大観光ツアーを行い、神聖な日本の伝統的国技である相撲を安っぽい政治ショーに利用するのか?▼安倍首相には7月の参院選、トランプ大統領には来年の大統領選があるので、お互い選挙がらみで貿易交渉を先送りする密約で、日米の国民をたぶらかしているとしか思えない▼幕末に米国のペリー提督が浦賀に入港し、4隻の黒船をもって砲艦外交で迫った結果、太平の夢を覚まされた日本は大政奉還を行った。それから166年、令和の此度は米国大統領に対し、男芸者のごとく太鼓持ち接待をした。これを幇間外交と言わずして何と言うか。同じホウカンでも後世の歴史に残る宝鑑(良い見本)政治をしてもらいたい(鼻)
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