兵庫県保険医協会

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兵庫保険医新聞

2019年12月15日(1929号) ピックアップニュース

11・28歯科署名提出集会・国会要請行動
歯科医療充実へ兵庫から2万筆超 5氏が歯科署名の紹介議員に

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桜井周衆議院議員(右から2人目)が前回に続いて歯科署名の紹介議員を快諾

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今回初めて紹介議員を依頼した屋良朝博衆議院議員(中央)も快諾いただいた

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盛山正仁衆議院議員(左から2人目)に診療報酬引き上げを求める会員の声を手渡した

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「診療報酬の引き上げが喫緊の課題」と語る山下芳生参議院議員(中央)

 保険でより良い歯科医療を望む声を国会に--。協会も協力する「保険で良い歯科医療を」全国連絡会(以下、全国連絡会)が主催する「保険でより良い歯科医療を求める請願署名」提出集会が、11月28日に衆議院第2議員会館で開催され、全国から歯科医療関係者ら230人が参加。全国からの23万6千筆余もの署名を、国会議員へ提出した。兵庫からは加藤擁一・川西敏雄両副理事長、鈴田明彦・白岩一心両理事、冨澤洪基評議員、雨松真希人歯科技工士(全国連絡会会長)、事務局ら12人が出席した。

 兵庫からは「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会(以下、兵庫連絡会)として、2万2629筆を提出した。6月6日の集会分と合わせて、兵庫からの提出署名は計2万5400筆となった。
 桜井周(立民)・屋良朝博(国民)両衆議院議員、山下芳生(共産)・大門実紀史(共産、秘書対応)・福島瑞穂(社民、秘書対応)各参議院議員の5人が紹介議員を快諾した。集会では盛山正仁衆議院議員(自民)と関芳弘衆議院議員(自民)が出席し挨拶した。
 国会議員への陳情では、兵庫選出の議員に加えて、政策研究会「各政党の医療政策をきく」シリーズへの講演依頼もかねて社民党副党首の福島氏、一昨年の九条の会・兵庫県医師の会主催のシンポジウムへの出演を契機に交流を続け、「オール沖縄」候補として4月の補選で当選した屋良氏にも、歯科署名の紹介議員を依頼し快諾された。
 陳情では、(1)患者窓口負担の軽減、(2)保険範囲の拡大、(3)歯科医療費の増額、の三つを要請項目とした歯科署名の紹介議員の引き受けを要請した。「診療報酬の引き上げと患者負担の軽減を求める医師・歯科医師要請署名」についても、署名協力者902筆の一覧を提出。署名に寄せられた会員からの大幅プラス改定を求める意見を伝えた。
 協会の要請に対し、衆院厚労委員長の盛山氏は「医療費のパイをどう大きくしていくかが大切で、コップの中の嵐にしても仕方ない。敵は予算配分で頭の叩き合いをさせている財務省なので、医療界で大同団結してほしい」、屋良氏は「4月から国会に来ているが、最も非民主的なところ。すべてが由らしむべし、知らしむべからずで、この国は壊れていて成熟した国ではない。政権交代をしなければならない」、山下氏は「歯科医療の困難についていつも要請にお越しいただき、教えていただいており、よく理解している。診療報酬の引き上げが喫緊の課題と感じる」と語った。
 桜井氏は全世代型社会保障検討会議で医療・介護の当事者不在で負担増が計画されていることについて、「厚労大臣が入っているとはいえ、厚労省ではなく、内閣官房に新しい会議を作り、そこで議論を進めていることはおかしい」とした。
歯科署名提出集会
〝健康フェスで160筆〟
白岩理事が成果を報告
 集会では白岩理事が、協会初の試みとして11月23日に「医療知ろう!!健康フェスティバル」を開催し、道行く市民と対話して160筆の歯科署名を集めた成果について発言。全国連絡会会長の雨松真希人・歯科技工士(「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会世話人)が基調報告し、「患者と歯科医療従事者が手を取り合って、歯科医療費の総枠拡大実現を」と訴えた。
 集会にあわせて、保団連の「歯科技工料問題に対する保団連要求」に基づく厚労省要請を実施した。厚労省に歯科技工士の実態改善のための要望として、(1)歯科技工料調査の調査結果の公開、(2)委託技工料の適正化のために「7:3」の割合に応じた制度的保障、(3)歯科診療報酬の引き上げ、(4)歯科技工士育成を継続させるための喫緊の対応策を求めた。
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