2020年1月05日(1930号) ピックアップニュース
燭心
小学生の頃、京都市内のS小学校に在学していた。この頃、小学校の校庭にヤギ(山羊)が飼われていた。ヤギは草食動物、偶蹄目で牛や馬に比して粗食に耐え、落ち葉や木の枝のようなセルロースのあるものは何でも食べた。温和な性格で、中央アジアで古くから家畜化されていた▼当時、学童が塵紙 (tissue paper)をヤギに見せると喜んで食べた。植物食で何を食べても黒い直径1㎝程の球形の便を出していた▼同級生に口は達者で目立ちたがりの学童がいたが勉強全く振るわず、特に算数はいつも0点で、担当の教諭に「上下左右裏どこから見ても同じ数字に見える点を取るな!」といつも叱られていた。しかし言葉達者で、背が高く眉目秀麗で女児にも人気があり学級委員長をしていた▼あるとき、いつもの赤点の付いた算数の答案用紙をそのまま家に持ち帰ると母親から大目玉を食らう、ゴミ箱に捨てると友人にバレるので、こっそり中庭のヤギに食べさせていた。証拠隠滅である▼シュレッダーのない時代、親に見せられない答案用紙は黒い球形の紀州名物那智黒飴のような糞便になっていた。答案用紙は公文書のごとくBack upの必要もないのでヤギの餌にもなるし、何よりも親に心配をかけなくてすむ。その友人は家業を継ぎ、京都の商工会議所の役員になっていた。そう言えばこれと良く似た平気で都合の悪い公文書をヤギでなくシュレッダーで破棄したり、改竄する超有名人が日本にいるなあ~、一体誰のこと野郎?(鼻)