2020年5月25日(1942号) ピックアップニュース
金パラ「逆ザヤ」問題
6月に国会提出へ医科・歯科一体で要請署名へのご協力を
歯科部会長 加藤 擁一
歯科治療に欠かせない保険医療材料である金銀パラジウム合金(金パラ)の価格が高騰を続け、歯科医療機関での購入価格が保険償還価格を大幅に上回る「逆ザヤ」問題が放置されています。保団連の調査では、3月の購入平均価格は9万250円で保険償還価格5万250円を4万円も上回っていました。4月改定でも保険償還価格は6万2490円。現場からの切実な声と運動で新たに導入された「随時改定Ⅱ」による7月告示価格でも保険償還価格は7万9860円にとどまり、「逆ザヤ」問題の根本的解決には程遠いものです。
この「随時改定Ⅱ」は、2年に1度の基準改定後の6カ月ごと(10月と4月)の従来の随時改定(随時改定Ⅰ)に加え、15%を越える価格変動があった時には、7月と1月に追加の改定を実施するものです。改定の回数が増えたことは一定評価できますが、同時に7月改定までの間は「逆ザヤ」を放置することであり、制度そのものの改善が必要です。
兵庫協会は引き続き、金パラ「逆ザヤ」の即時解消へ、必要な対応を求める署名を集め、6月に国会へ提出する予定です。つきましては、改めて署名へのご協力をお願い致します。
署名用紙は、今月歯科会員の先生方にお送りした『2020歯科保険診療の研究』に同封。院長先生だけでなく、スタッフの方、ご家族のご署名もお願いします。周囲の方にもぜひお広めください。
*要請署名の追加送付等は、電話078-393-1809までご連絡ください